中公文庫<br> 蓬莱島余談―台湾・客船紀行集

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中公文庫
蓬莱島余談―台湾・客船紀行集

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  • サイズ 文庫判/ページ数 288p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122071650
  • NDC分類 915.6
  • Cコード C1195

出版社内容情報

台湾はいつでも小鳥が啼いている。お正月に朝顔が咲き出す。まあ一ぺん来て御覧なさい――一九三九年十一月、精糖会社で専務を務める友人に招かれ、鉄路で縦断した台湾紀行をはじめ、日本郵船の嘱託として主宰した船上座談会など、太平洋戦争開戦前夜の客船周遊記を集成。文庫オリジナル。

〈解説〉川本三郎


(目次より)



不心得/大和丸/東支那海/屏東の蕃屋/小列車/基隆の結滞/時化/砂糖黍/玄冬観桜の宴/バナナの菓子/蟻と砂糖/戻り道/船の御馳走/航路案内/迎暑/神風機余録/蕃さんと私/



当世漫語(昭和十四年十二月)/蓬莱島余談(昭和十五年七月)



波光漫筆 鎌倉丸周遊ノ一/入船の記 鎌倉丸周遊ノ二/三ノ宮の乞食 鎌倉丸周遊ノ三

/風穴 鎌倉丸周遊ノ四/山火事/流民/岸壁の浪枕/出船の記/門司の八幡丸/タンタルス/波のうねうね



新造/婦人接待係/沖の稲妻/虎を描いて/狗に類する/しっぽり濡るる

〈解説〉川本三郎

内容説明

台湾はいつでも小鳥が啼いている。お正月に朝顔が咲き出す。まあ一ぺん来て御覧なさい―一九三九年十一月、精糖会社常務の友人に招かれ、鉄路で縦断した台湾紀行をはじめ、日本郵船の嘱託として主宰した船上座談会など、太平洋戦争開戦前夜の客船周遊記を集成。文庫オリジナル。

目次

1(不心得;大和丸;東支那海;屏東の蕃屋;小列車;基隆の結滞;時化;玄冬観桜の宴;砂糖黍;バナナの菓子;蟻と砂糖;船の御馳走;航路案内;迎暑;戻り道;神風機余録;蕃さんと私;「当世漫語」より;蓬莱島余談)
2(波光漫筆;入船の記;三ノ宮の乞食;風穴;流民;岸壁の浪枕;山火事;門司の八幡丸;出船の記;タンタルス;波のうねうね)
3(新田丸座談会覚書;新造;氷川丸座談会覚書;婦人接待係;沖の稲妻;虎を描いて;狗に類する;しっぽり濡るる)

著者等紹介

内田百〓[ウチダヒャッケン]
明治22年(1889)、岡山市に生まれる。六高を経て、大正3年、東京帝大独文科を卒業。この間、漱石の知遇を受け、門下の芥川龍之介、森田草平らを識る。以後、陸軍士官学校、海軍機関学校、法政大学などで教鞭をとる。無気味な幻想を描く第一創作集『冥途』をはじめとして多くの著作がある。昭和46年(1971)4月、八十二歳で没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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HANA

76
百鬼園先生の台湾旅行と船旅の中から選りすぐった紀行文集。百鬼園先生の旅行記といえば『安房列車』に代表されるように汽車旅が有名だけど、本書を読めば船旅も結構しているなあ。台湾、先生名付けて蓬莱島はその名付けに相応しく常夏の島の魅力を存分に語っていて、読んでいると何処かふわふわとした浮世離れした気分に浸れる。一方の船旅は門司までビールを持って行ったり、林芙美子を接待する様子等が描かれていて、こちらはいつもの百鬼園節。最近あまり外に出られないけど、この本を読むと度に連れて行ってくれるようないい気分になれる一冊。2022/02/01

Matoka

19
内田百聞初読み。太平洋戦争が始まる前、まだ気軽に海外旅行なんて出来なかった時代の船の旅。クスっと笑えるものや時代を感じられるものなどたくさんのエピソードがぎゅっとつまっている。珈琲のあとにカレーを食べたことを話題にされて長々と言い訳したり、タバコや麦酒を求めてを俥を走らせたり、準備に時間がかかるからといつも前の日からいそいそと乗船したり…、厳しい顔をしながらもユーモラスなドタバタの日々。ソプやボイと言った言葉も時代を感じられてとても良い。面白かった。2022/12/11

たけはる

12
飄々とした中に百閒先生独特のセンスが混じる。新田丸座談会では川端康成やら久米正雄やら著名な文士たちの名が出てきて、交友の一部を垣間見られる。2022/07/31

澤水月

12
阿房列車10年前に「阿房航海」。時代ごと文が変わらず、林芙美子との対談エピの次に超身も蓋もない暴露あり爆笑。実はその間約30年、ほぼ晩年最後っぺ。基本軍靴響きキナ臭い時代の筈が一切感じさせない。日本統治下の台湾に行ったのは一度でサトウキビ畑をゆるゆる進む描写や観光乗り気でなく移動時観察が主体。約20年前に訪台した佐藤春夫の『女誡扇綺譚』と読み比べると時代への態度違い浮かぶ。百閒はいつでも超然と我を通す。日本郵船嘱託時の文なので貴族趣味傾向も。だが漱石長男見送りに火事見物で遅れた話はやはり狂気の沙汰…2022/07/16

さっと

11
南蛮阿房列車の阿川弘之、時刻表2万キロの宮脇俊三を愛読していながら、初代の阿房列車を通過していてようやく内田百閒先生の初読み。空路台北入りする現在にあっては百閒先生の上陸地・基隆という地名もピンとこないけれど、それこそ船旅時代の旅情があって味わい深い。線路が延びているのだからいっちょ最南端まで行ってしまおうの精神、製糖会社の私鉄に揺られてサトウキビ畑をゆく愛くるしさ。ページ数のわりに値段は張るものの中公文庫オリジナルおそるべし。2023/05/21

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