中公文庫<br> たそがれてゆく子さん

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中公文庫
たそがれてゆく子さん

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  • サイズ 文庫判/ページ数 267p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122071353
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C1195

出版社内容情報

男が一人、老いて死んでいくのを看取るのは、本当によかった――


夢に見た専業詩人の生活、ぽっかりとした自由。


もんもんと考え、るると書く。


カリフォルニアのキャニヨンを犬どもを従えひたすら歩く。


料理や洗濯は、しないことにすぐ慣れた。


山賊のように台所で立って食べた。卵ばっかり食べていた。




のしかかるローンに光熱費、熊本地震、石牟礼道子さんのこと、末っ子の結婚、


そして……日本に帰ろう。




「みんなホルモンのせいでしたと、今は言い切りたい」――


女のための戦記『閉経記』から五年。


書くことで生き抜いてきた詩人の眼前に、今、広がる光景は。

内容説明

親を見送り、子育てを終えたら、夫の介護が待っていた。「ずんずん老いていました」と口火を切り、「更年期は楽しかった」と振り返る。肩、膝、腰は凍りつき、なくす探すをくり返す。もんもんと考え、るると書く。犬どもを従えて荒れ地を歩く。男が一人、老いて死んでいくのを看取るのは、ほんとうによかった。“あたしの今”を記す秀逸なエッセイに、三編の詩を収録。

目次

何も残さず死んでみたい
野ざらしを心に今日も枯野ゆき
凍りつく肩に膝、腰も頭も
いつもポケットにうんこ袋
やり直すったって
あれからぼくたちは
年取ったお婆さんがものすごく年取ったお爺さんを
野沢那智だった
夫、マジでやばい
夫、さらにやばい、そして熊本も〔ほか〕

著者等紹介

伊藤比呂美[イトウヒロミ]
1955年、東京都生まれ。詩人。78年に現代詩手帖賞を受賞してデビュー。性と身体をテーマに八〇年代の女性詩人ブームをリードし、同時に『良いおっぱい 悪いおっぱい』にはじまる一連のシリーズで「育児エッセイ」という分野を開拓。近年は介護や老い、死を見つめた『とげ抜き 新巣鴨地蔵縁起』(萩原朔太郎賞、紫式部文学賞受賞)などを発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。