中公文庫<br> ホワイト・ティース〈下〉

個数:
電子版価格
¥1,430
  • 電書あり
  • ポイントキャンペーン

中公文庫
ホワイト・ティース〈下〉

  • ウェブストアに2冊在庫がございます。(2024年04月27日 07時33分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 468p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122070837
  • NDC分類 933
  • Cコード C1197

出版社内容情報

ロンドン出身の優柔不断な中年男・アーチーと、バングラデシュ出身の誇り高きムスリム・サマード。第二次大戦で親友となったふたりの半世紀にわたる友情を軸に、地理的にはヨーロッパからインド、ジャマイカ、時間においては19世紀末から現代までを、自在に行き来しながら物語は進む。


異なる信仰や文化をもつ家族に加え、イスラム原理主義者、エホバの証人、動物愛護主義者、遺伝子工学者、園芸家、フェミニストのレズビアン、などさまざまなキャラクターが登場し、混沌としたリアルな世界を描き出す。




“21世紀のディケンズ”と称されたジャマイカ系イギリス人作家が、ロンドンの移民家族をまきこむ、歴史、信条、言語、世代、遺伝子の差違が招いた悲喜劇を、過激でユーモラスに描いた傑作長編小説。分断と不寛容の広がる時代に新たな光を放つ、渾身の大作。待望の文庫化。

内容説明

成長したアーチーの娘・アイリーとサマードの双子の息子・ミラトとマジドは、遺伝子工学者のチャルフェン一家と関わり、生命倫理にふれる研究をめぐる問題の渦中へ。ロンドンの移民家族が直面する数世代にわたる悲喜劇を、ジャマイカ系イギリス人作家が描いた傑作長篇小説。多文化社会の困難と希望を愉快に描く、21世紀の必読書。全二巻。

著者等紹介

スミス,ゼイディー[スミス,ゼイディー] [Smith,Zadie]
1975年、ロンドン生まれ。父はイギリス人、母はジャマイカ人。2000年、『ホワイト・ティース』を発表し、ウィットブレッド賞処女長篇小説賞、ガーディアン新人賞、英国図書賞新人賞、コモンウェルス作家賞最優秀新人賞などを受賞。英語圏文学界の寵児となる。移民や人種の問題、階級や世代などによる社会の分断や格差を描いた小説とともに、批評やエッセイも高く評価されている。その他の著作に長篇小説『美について』(ブッカー賞最終候補、オレンジ賞受賞)、エッセイ集『Feel Free』(全米批評家協会賞受賞)など

小竹由美子[コタケユミコ]
1954年、東京都生まれ。早稲田大学法学部卒。訳書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

キクチカ いいわけなんぞ、ござんせん

26
ロンドンの二組の移民家族について。どちらも労働者階級でゴタゴタが絶えないが、努力でもなくチャランポランでもなく流されているわけでもなくゴタゴタと暮らして行く様が叙事詩のように書かれていて、生きているだけで丸儲けであると思った。実際、何かを成し遂げなくても人に揉まれて生き抜いて行くことは誇れることであり語るに足る偉業なのだ。若い作者とは思えない人物の描き方。次作も読みたい。2024/02/06

タイコウチ

6
実は原著で読もうと何度か読みかけていたものの、登場人物が多く、時代も行ったり来たり、スラングや訛りも満載で、四分の一ほどで中断していたのを、この文庫化を機に再挑戦。英語版と読み比べてみると、やはり翻訳がないと文化・宗教的な背景などなかなか理解できなかったと改めて翻訳者の腕前に感心する。この作品の発表当時よくジョン・アーヴィングの名前が引き合いに出されていたが、確かに映画的な語りの鮮やかさやあっと驚く伏線の回収、トラジコミカルな味わいはアーヴィングを思わせる。しかしこちらの方が複雑度とスピード感では上かな。2021/08/22

バナナフィッシュ。

4
コミカルなタッチで読みやすく、宗教、思想、年代間の軋轢、人間の関係性を破綻することなく描き出している。あとがきと同じになってはいるけれど、僕自身もそう感じた。24歳にして円熟みさえある。2023/11/26

Mark.jr

3
読み返し。 現代イギリス社会の縮図のような3家族の悲喜劇をユーモアたっぷりに人種、宗教、科学の問題まで飲み込んだ、2000年代に発表されたイギリスの小説の中でも、5本指に入る傑作だと個人的に思っているので、長い絶版状態から文庫で復刊されて本当に良かったですね...。2024/01/11

寄り道

1
ロンドン郊外の3家族を軸に移民、宗教、人種、世代、生命倫理など話題てんこ盛りのドタバタ劇を見せられている様だった。英米では高い評価で受賞も多く、オバマ元大統領の愛読書とか。とにかく登場人物が多く、話が矢継ぎ早に出てくる。当時、英国に住んでいれば理解できた話もあるのかもしれないが・・。作者はかなり頭の回転が速い人らしい。社会の諸問題を笑い飛ばしていると評されているが正直あまり笑えなかった。お国柄による笑いのツボの違いもあるのだろうが、若者目線の笑い・・ついていけなかった。完敗。2021/11/10

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/18049989
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。