出版社内容情報
姉妹都市協定を結ぶマイセン王国の王子が、四宮大学へ視察にやってきた。実はこれには、隠された目的が……。一方、舞衣の元には研究施設を無断使用した学生の情報が入る。調査するとこの学生は、過去に大麻所持で逮捕された沖野の元同級生の手伝いをしていたとわかり……?
内容説明
姉妹都市協定を結ぶマイセン王国の王子が、四宮大学へ視察にやってきた。実はこれには、隠された目的が…。一方、舞衣のもとには研究施設を無断使用した学生の情報が入る。調査するとこの学生は、過去に大麻所持で逮捕された沖野の元同級生の手伝いをしていたとわかり…?
著者等紹介
喜多喜久[キタヨシヒサ]
1979年、徳島県生まれ。東京大学大学院薬学系研究科修士課程修了。大手製薬会社の元研究員。第九回『このミステリーがすごい!』大賞にて優秀賞を受賞、2011年受賞作を加筆した『ラブ・ケミストリー』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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へくとぱすかる
97
うまいっ! 思わず心で叫ぶ。「本つぶやき」で「トリックを云々」などと書いてしまったけれど、作者の本当のトリックはやはり違っていて、しかもずっと素晴らしい。ミステリ的に、ではないけれど、少し広い意味ですごくミステリです(ノーネタバレで書くのって大変・笑)。読者としては、いつもの落ち着くところへ落ち着けるのかどうか、本当にヤキモキ。結果は……書けませんよね、やっぱり。すみません。10作目ともなると、沖野先生も角がとれて、自然にふるまっているなぁ。ラスト1ページが、何だかすごく感動的。うん、これがいいんですよ。2021/07/30
hirune
57
沖野と舞衣の仲が進展しないのって主に沖野が鈍感だからかと思ってたけど、舞衣もお互い様なにぶちんだったのね😅今回王子様(本物)が現れて舞衣にアタック!舞衣もちょっとクラクラしたりして。。これだけの刺激があってもこの2人はちょっと自覚し始めた程度…筋金入りの鈍さですね。まぁこの2人はこれでいいのか。長編なんで解決すべき問題はじっくりスッキリ解決されました😄2022/01/25
坂城 弥生
50
帯のはあまり関係なかったのでは…??2021/10/20
よっち
47
四宮大学へ視察にやってきた姉妹都市協定を結ぶマイセン王国の王子。実はこれには隠された目的が……。一方、舞衣の元には研究施設を無断使用した学生の情報が入る第十弾。沖野に師事して化学研究に情熱的に取り組む王子の真の目的。王子からの提案にそれぞれ心揺れる舞衣と沖野、そしてなかなか真相に近づけない学生の隠された目的。提案を聞かされた時の二人の反応を見ると、そんな認識レベルなのかと正直まだ道のりは遠いなあと思わざるをえなかったですが、きちんと大切な人と向き合い収まるべきところに収まった結末はなかなか良かったですね。2021/07/05
Nyah
42
長編でした。姉妹都市協定を結ぶマイセン王国の王子が、四宮にやってきた。彼の母が四宮出身との事。四宮大学に視察にやってきた王子は沖野のもとで天然物の合成研究をしたいと言い出した。王子には四宮でのいくつか目的があるらしい。七瀬は農学部の研究室を無断使用した学生を調査すると、大学は無断欠席を続けて、沖野の元同級生の手伝いをしていた。王子が本人の都合で七瀬や沖野に波紋を投げかけ、その結果は次巻になるのかな。/大麻の主な有効成分「テトラヒドロカンナビノール」カタカナ苦手でも覚える位頻出。研究者って早口言葉得意そう。2021/06/20