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内容説明
不滅の「帝王学の教科書」を、新たなスタイルでわかりやすく読み解いた、すべてのリーダーにとって必読の一冊が、ついに誕生しました。『貞観政要』は、中国史上、最善の政治を行なったといわれる唐の太宗と、それを取り巻く名家臣たちの言行録であり、北条政子や徳川家康なども座右の銘としてきた書です。太宗がどんな問題に直面し、どう行動したかについて、『論語』など中国古典の叡智をふんだんに交えつつ、紹介していきます。まさに、マネジメントの実際と中国古典の叡智を合わせて学べる、リーダーにとっての生きたヒントの宝庫なのです。しかし、中国古典であるために、現代の日本人には、なかなか手を伸ばしにくいのも事実です。そこで本書では、社長とその先輩の対話形式で『貞観政要』を読み解いていきます。現代の企業事例も引きながら、『貞観政要』のエッセンスが明解、かつ具体的に語られていくのは圧巻。ぜひ、手元に置きたい一冊です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ホッパー
12
上に立つ者が真誠の心で勤めれば、周囲も倣い良い会社となる。というように読めた。社長になったばかりの主人公に、古典に詳しい先輩が貞観政要の内容を噛み砕いて教えてくれる対話形式。非常に読みやすい。貞観政要における太宗と側近の関係性が面白いので、原典の文章を読んでみたくなった。2019/12/11
チャー
7
貞観政要を元に、組織のリーダーに求められる振る舞い、組織の運営術、部下との接し方を説いた本。社長とその先輩の対話形式で要点が述べられており分かりやすい。組織を導くためにはリーダーの過ちを遠慮なく正す側近が必要。なんとなく上手く行き始めた時に慢心を戒め、部下の指摘を素直に受け入れる。常に民のことを考える。どうしてもほしいと思ったら足るを知る。太宗李世民が実践した、国を正しく維持するための考え方は、今の組織にも通ずるところが非常に多く大変参考になった。所々に記されたプラスアルファの組織論も役に立つと感じた。2020/03/31
takam
7
貞観政要は古今東西のリーダーが持つべき規範や振る舞いを指南している。日本でリーダーシップというと力強いマッチョな考えを思い浮かべるが、貞観政要が描くリーダーシップは欧米のサーバントリーダーシップに近い。リーダーが率先して部下から学習して、どう学習する組織を組み立てていくか、そして、適切な人事を行い、部下を公平に扱うための重要性が説かれている。これを実践したのが徳川家康、松下幸之助であり、お互いに強引さよりも人徳で国や企業を統治したという点で似ているなと思った。2019/03/13
pinevillageKNG
5
貞観政要という古典の内容を、社長とその先輩による対話形式でとてもわかり易く伝えてくれる良書。①魏徴のような腹心をもつ②「学習」より「感化」③リーダー+4人という5人1組が組織の基本④褒めるのは人間、叱るのは規則 特に②は響いた。リーダーたるもの率先垂範でメンバーに見本を示さなければならない。立派な人物である必要はないのかも知れないけれど、一生懸命誠実に努力する姿勢は必要だと感じさせる。 原著の貞観政要も読んでみたくなりました。2020/09/05
読書家さん#176s
2
組織のリーダーは求められることが多い。 唐代から現代に通ずるリーダー論、それが「貞観政要」 組織の上のものがどんな心構えでいるべきなのかを書いているが、組織の下のものが知っていても十分に役に立つ。2020/04/06