出版社内容情報
町奉行所や火付盗賊改が取り上げない訴えや未解決事件を探索する御蔵入改方。元長崎奉行でサーベルの遣い手・荻生但馬をはじめ、必殺剣を持つ一徹者の元定町廻り同心、六尺棒を振り回す将棋好きの元臨時廻り同心、長い薬指でどんな財布でもすり取る洗い髪が艶やかな女すり、桃色地の小袖と真っ赤な股引姿で愛想を振りまく禿頭の幇間という、個性豊かな五人組だ。
御蔵入改の紅一点・お紺は、大坂生まれのすり「猿寅のおっちゃん」から相談を受ける。ある武士からすり取った財布に、無礼討ちにした大工の遺族に詫び賃として受け取って欲しいと書かれた書状と共に、五十両が入っていたというのだが……(表題作)。
表題作を含む痛快&人情時代小説全四篇を収録。文庫書き下ろし
【目次】
第一話 悪行合一
第二話 蕎麦の毒
第三話 世直し酒
第四話 もう半分
内容説明
町奉行所や火盗改が取り上げぬ訴えや未解決事件を探索する御蔵入改。紅一点のお紺は、大坂生まれのすり「猿寅のおっちゃん」から相談を受ける。武士からすり取った財布に、無礼討ちにした大工の遺族への書状と共に、詫び賃として五十両が入っていたというのだが…(「世直し酒」)。表題作を含む痛快&人情時代小説全四篇。
著者等紹介
早見俊[ハヤミシュン]
1961年岐阜県岐阜市生まれ。法政大学経営学部卒業。2007年より文筆業に専念し、歴史・時代小説を中心に著作は二百冊を超える。主な著作に、『うつけ世に立つ 岐阜信長譜』(第二三回中山義秀文学賞最終候補)などがある。「居眠り同心 影御用」「佃島用心棒日誌」で第六回歴史時代作家クラブシリーズ賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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とし
Tatsuhito Matsuzaki
ゆーさん