出版社内容情報
趙王が得た宝玉「和氏の璧」を、藺相如とともに、大国・秦の手から守り抜いた呂不韋。しかし、その後、病に倒れ、捕らわれて秦の輜重兵として各地を転戦することになったが……。連衡が結ばれては破れゆく乱世に翻弄されながらも、荀子、孟嘗君ら英俊の薫陶を受けて、大きく成長してゆく青年・呂不韋を描く。〔全五巻〕
内容説明
趙王が得た宝玉「和氏の璧」を、藺相如とともに、大国・秦の手から守り抜いた呂不韋。しかし、病に倒れたことから、秦の兵士に捕らわれ輜重兵として各地を転戦することになる。乱世に翻弄されながらも、荀子や孟嘗君ら英俊の薫陶を受け、大きく成長してゆく青年・呂不韋を描く。
著者等紹介
宮城谷昌光[ミヤギタニマサミツ]
1945(昭和20)年、愛知県蒲郡市に生まれる。早稲田大学文学部卒業。出版社勤務のかたわら立原正秋に師事し、創作を始める。91(平成3)年『天空の舟』で新田次郎文学賞、『夏姫春秋』で直木賞、93年『重耳』で芸術選奨文部大臣賞、2001年『子産』で吉川英治文学賞、04年菊池寛賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Tomoichi
15
やっぱり宮城谷昌光さんは面白い。どこまでが創作でどこが資料からなのかわからないので面白い。2021/10/03
ねんまに
2
孫子や孟嘗君との出会いを経て成長していく呂不韋。相変わらず、出会っただけで名だたる人物たちに惚れられるので主人公補正が凄いですが、段々と彼が何を成し遂げるのかが楽しみになってきました。2021/07/04
楽毅
2
戦乱の最中に青年期を過ごした呂不韋の成長が綴られた第二巻は、予想もしない展開で進んでいく。戦火に巻き込まれて奴隷同然の身となるも、偶然の出逢いにより新たな成長を遂げる主人公の姿は、宮城谷作品にはよく見られる。分かってはいても、学びを通じての飛躍にこちらも魅せられてしまう。農業の発展による経済成長で、諸子百家が活躍する時代背景や、孟嘗君との出逢いが呂不韋に与えた影響は大きかったろう。壮年期を迎える主人公が、いかに大成の道を歩んでいくのか。今後の展開に期待したい。2021/01/23
さくさく
1
時代の波に翻弄されながら当代の大物と出会って成長していくという、、ここまでずっとそういう流れでちょっといまいちな気もするが大先生の作品なのでヨシ。呂氏春秋を編纂した事実から逆算してるんだろうな。2024/04/07
検尿泥棒
0
読み終わってからけっこう時間が経ってしまったので忘れてることも多いが「ぎぜん」という人物の凄さを知ることができた。 ・陰徳こそ福を招く。2021/01/21