出版社内容情報
犯罪者の子となった少年。
心に傷を抱えたまま、彼は突如姿を消す。
やがて事件は、衝撃の展開を迎える――
著者史上売上NO.1シリーズ第9弾。
西八王子署管内で言葉を喋らない少年が保護された。だがある日、彼は失踪。調査を進めると少年は日系ブラジル人で、父親がひき逃げ事件を起こしたことが判明する。そしてその被害者は、少年の親友だった――。日本人と日系人の埋まらない溝、長閑な町に潜む闇。少年の行方を追う了を待ち受ける、あまりに悲しい事実とは……。
内容説明
西八王子署管内で言葉を喋らない少年が保護された。だがある日、彼は失踪。調査を進めると少年は日系ブラジル人で、父親がひき逃げ事故を起こしたことが判明する。そしてその被害者は、少年の親友だった―。日本人と日系人の埋まらない溝、長閑な町に潜む闇。少年の行方を追う了を待ち受ける、あまりに悲しい事実とは…。
著者等紹介
堂場瞬一[ドウバシュンイチ]
1963年生まれ。茨城県出身。青山学院大学国際政治経済学部卒業。2000年秋『8年』にて第一三回小説すばる新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
100
このシリーズも9冊目となりました。前回読んだ内容を覚えています。移民が多い町などが出てきてその子供たちが虐待されたりしていることでの事件です。最初は子供が保護されますが病院から連れ去られてそこから事件が展開していきます。子供が犠牲になったりして若干やるせなさが残る感じです。最後に次回の展開を予測させるメッセージがあります。2021/05/19
kei302
67
子どもが犠牲になる事件が2件。やり切れないです。動機は到底受け入れられません。 事件を担当した鳴沢たち三人が三者三様に子どもに気持ちを寄せる姿がよかったです。新装版の表紙写真、臨場感が出てる。解説は元書店員の倉田裕子さん。 シリーズの途中から文庫書き下ろしになった意義に、なるほどな~。2021/02/22
のり
66
鳴沢シリーズ第9弾。西八王子署管内で保護された子供。ところが病院から忽然と消えた。名も判らないままだったが、群馬県に住む日系ブラジル人であることが判明。鳴沢は群馬に向かうが、少年を取り巻く環境は複雑に絡みあっていた。父親がひき逃げ事件を起し失踪。しかも被害者は少年の親友だった。しかも過去の相棒の「小野寺冴」が鳴沢の前に姿を現す。同じ事件を追い始めるが…あまりにも悲し過ぎる子供達を巻き込んだ一件に胸が締め付けられる。2022/06/02
かいちゃん
29
おもしろかったわ。こんな外国人のコミュニティとそこの住人、こんな図って日本のいたるところである気がするわ。これ、2時間ドラマにならないのかな。2025/01/14
tengen
26
刑事・鳴沢了シリーズ第9弾。警視庁管内最端の西八王子署は今日も平穏。了のブレーキ役だった警視庁捜査一課の藤田心も西八王子署に配属されている。ある夜、衰弱した男の子を保護したと所轄署からの連絡を取った了。藤田と共に確認に向かう。少年は病院に運ばれたのだがある日失踪。彼は逃げたのか拉致されたのか。遺留物から彼の名はイシグロカズキ、日系ブラジル人と判明。彼の父親はひき逃げ事件を起こしブラジルへ逃亡。これが失踪に関わるのか?やがてカズキは他殺体で発見される。カズキをアメリカにいる勇樹と重ねていた了は怒りに震える。2025/06/09
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