出版社内容情報
「チチと亭主、この二人の男に出会って、私は料理そのものだけでなく、『食べる』ということから生まれてくるいろいろな楽しみを知りました。それがあったからこそ、料理と仲良くつき合えてきたのであって、じゃなきゃ今ごろは、私フトンにもぐり込んで、袋から取り出した菓子パンをかじりながら本でも読んでいるという暮らしをしていたに違いありません」(本文より)
若くして、檀一雄の長男と結婚し、義父から料理の面白さを学んだ著者による、『檀流クッキング』の舞台裏、そして檀流クッキングスクールの卒業レポート。
内容説明
檀一雄の『檀流クッキング』は、読むレシピ、男の手料理のバイブルとして、長く読み継がれてきた。若くして、檀一雄の長男と結婚、義父の料理を身近で目撃してきた著者が、檀一雄の料理風景、檀家の台所を活写。さらに、義父から学んだ料理のコツを、自らのものとして実践・応用していく日々を綴る。
目次
食べるということも大好きだけれど食べさせることも好き!
堅物の我が父と天衣無縫の亭主 そして豪放磊落なチチ 檀一雄
「食べる」ってことの楽しさ それを教えてくれたのはチチ
チチが愛した能古島 その優しい自然と人たち
八百屋と張り合う気はないけれど野菜を育てるって楽しいことですよ
「馬も食わないクレソンを」と軽蔑されても私はおなかいっぱい食べたいな
料理しながら片づけるなんて!私だめ、できないわ
「真説青菜炒め」挑戦!夫婦そろってのてんやわんや
道具にふりまわされることなく使いこなす これ簡単なようで難しいんです
朝食に焼きたてのフランスパン食べたーい 私のささやかな夢なんです
冷蔵庫、己の怠慢と無知を暴露するもの 冷凍庫、人を賢く見せるもの
よそのおたくの料理をのぞき見する 楽しくて勉強になりますよ
大根の葉にふきの葉、魚のアラに臓物 もったいなくて捨てられますか!
料理は知識じゃなくて体験 異国の料理ともどんどん仲良くしましょう
ヌカミソ漬けられない悪妻でも梅干なら簡単、簡単!
「百聞は一見に如かず」は確かだけれど現実はそう簡単にはいかないもの
幻の檀流クッキングスクール中退者のつぶやき
著者等紹介
檀晴子[ダンハルコ]
1943年東京生まれ。東京芸術大学美術学部彫刻科卒。在学中に作家の檀一雄長男・太郎氏と結婚。以後、料理をはじめ生活全般のエッセイ等に幅広く活躍。2009年に東京から福岡の能古島に移住。16年『檀流クッキング』(檀一雄・著)に未収録の六四篇を加えた完本を、夫とともにまとめ刊行(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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