中公文庫<br> 盆土産と十七の短篇

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中公文庫
盆土産と十七の短篇

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  • サイズ 文庫判/ページ数 250p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122069015
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C1193

出版社内容情報

えびフライは、口のなかに入れると、しゃおっ、というような音を立てた――。


東京へ出稼ぎに行った父が、えびフライを携えて帰る「盆土産」ほか、
「金色の朝」「春は夜汽車の窓から」「とんかつ」など、
中学・高校の国語教科書で親しまれた名作を中心に編んだ、文庫オリジナル短篇集。


川端康成文学賞受賞作「じねんじょ」を収録。


自作について綴った随筆三篇を付す。〈巻末エッセイ〉阿部 昭




【目次】


盆土産


金色の朝


おふくろの消息


私の木刀綺譚


猫背の小指


ジャスミンと恋文


汁粉に酔うの記


方言について


春は夜汽車の窓から


おおるり


石段


睡蓮


星夜


ロボット


鳥寄せ


メリー・ゴー・ラウンド


とんかつ


じねんじょ


  〇


〈自作について〉


「盆土産」のこと


「金色の朝」のこと


一尾の鮎


  〇


〈巻末エッセイ〉


仕事場の住人 阿部昭

内容説明

えびフライは、口のなかに入れると、しゃおっ、というような音を立てた―。東京へ出稼ぎに行った父が、えびフライを携えて帰る「盆土産」ほか、「金色の朝」「春は夜汽車の窓から」「とんかつ」など、中学・高校の国語教科書で親しまれた名作を中心に編んだ、文庫オリジナル短篇集。自作について綴った随筆三篇を付す。

著者等紹介

三浦哲郎[ミウラテツオ]
1931(昭和6)年、青森県八戸市生まれ。早稲田大学第一文学部仏文科を卒業。在学中より井伏鱒二に師事した。55年「十五歳の周囲」で新潮同人雑誌賞、61年「忍ぶ川」で芥川賞、76年『拳銃と十五の短篇』で野間文芸賞、83年『少年讃歌』で日本文学大賞、85年『白夜を旅する人々』で大佛次郎賞、91年『みちづれ』で伊藤整文学賞を受賞。短篇小説の名手として知られ、優れた短篇作品に贈られる川端康成文学賞を、90年に「じねんじょ」、95年に「みのむし」で二度にわたり受賞。2010(平成22)年死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

じいじ

94
芥川賞作家・三浦氏の没後10年あとに再編された短篇集である。その三浦さんの小説との出会いは、4・5年前からで日も浅いが、これからもっともっと読んでみたい作家である。表題作【盆土産】がまずもって良作。出稼ぎの父親が、盆の帰郷土産に〈えびフライ〉買って帰ります。家族4人で味わう揚げたてのえびフライは、子供たちにとっては、初めてのご馳走だった。私のお気に入りは【ジャスミンと恋人】郷里のお婆ちゃんと孫娘との文通のお話し。何年にもわたる恋文のような文面が何とも微笑ましい。どれもホッコリ心温まるお薦めの一冊です。2021/05/12

モモ

53
中学の国語の時間に読んだえびフライの話『盆土産』が載っている。あのえびフライの描写が忘れられない。今でもえびフライを食べるときに思い出す。『金色の朝』一人で豚の出産を手伝った少年の、全てやり遂げた後の後ろ姿がまぶしい。『メリー・ゴー・ラウンド』母が事故で死に、病弱な父が娘を連れて旅に出るも…。嫌な予感がしつつも、救いとなったのは母の星。『睡蓮』『ロボット』『鳥寄せ』と子ども受難の話が辛い。巻末に「書き出しの一行が肝腎」で「作品全体のリズムをつかんでしまわなければならない」とある。忘れられない珠玉の短編集。2021/07/24

コーデ21

28
fm東京の『Panasonic Melodious Library』で「盆土産」を視聴後、図書館より貸出。三浦哲郎さん初読みです。前半部は「盆土産」「金色の朝」などシミジミと味わい深い名作揃い✨一転して後半には、なにやら不穏な空気感の作品が並び、ラスト部は「とんかつ」「じねんじょ」とホノボノと胸温まる作品で締められておりました。アンソロジーって作品の順番で印象が変わること多いような気がします。今作の編集の妙は格別の素晴らしさ!自作について語るエッセイも三浦氏の人柄が偲ばれて心地よく読了♡ 2021/09/22

ぷく

27
何事にも表と裏がある。表しか知らずにいくも善し、裏を裏とも思わずいくも善し。裏だからこそ、たまに差し込む光に憧れたり、闇の真の深さに慄いたりすることがある。彼らのため息や諦念が幾層にも堆積したモノクロの世界は、それ故一層輪郭が立ち上り、私を遠くから見つめているような気がする。私はガチャガチャした世界で生き過ぎている。音も光も風も、本当はもっと混じり気のないものなのかもしれない。悲しみも喜びも、心の然るべき場所におさめ、時々それらを眺めたり慈しんだりしながら生きていきたいと切に思った。2021/10/13

Nissy

24
中学・高校の教科書に収録された作品を中心に選んで編集された短編集で、2020年6月初版の文庫です。ひねりがあって、大事件が起こって、、というような短編ではなく、田舎を舞台にして日常を切り取った作品が並びます。どの作品も素朴な味わいがあります。自作について綴ったエッセイも少し載っているのですが、その中で「なによりもまず書き出しの1行が肝腎である」と述べてありました。もう一度18個の短編の出だしを読んでみて、なるほどなぁと感心しました。2020/09/06

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