出版社内容情報
最後まで冷徹な自己分析、自己認識の中で、限りなく客観的、論理的世界へ飛翔して、自らの死と対決する三島ミスチシズムの精髄を明かす「太陽と鉄」、詩を書く少年が作家として自立するまでを語る「私の遍歴時代」。三島文学の理解に不可欠な自伝的作品を収める。〈解説〉佐伯彰一
内容説明
最後まで冷徹な自己分析、自己認識の中で、限りなく客観的、論理的世界へ飛翔して、自らの死と対決する三島ミスチシズムの精髄を明かす「太陽と鉄」。詩を書く少年が作家として自立するまでを語る「私の遍歴時代」。この自伝的作品二編に、自死直前のロングインタビュー「三島由紀夫最後の言葉」(聞き手・古林尚)を新たに収録。
目次
太陽と鉄(エピロオグ―F104)
私の遍歴時代
三島由紀夫最後の言葉(聞き手・古林尚)
著者等紹介
三島由紀夫[ミシマユキオ]
1925(大正14)年東京に生まれる。本名、平岡公威。学習院高等科を経て東京帝国大学法律学科を卒業。在学中の44(昭和19)年に処女創作集『花ざかりの森』を刊行。戦後47年大蔵省に入り翌年退官。49年に刊行した『仮面の告白』で名声を確立し、以後、文筆活動に専念する。『潮騒』にて新潮社文学賞、『白蟻の巣』にて岸田国士演劇賞、『金閣寺』にて読売文学賞、『絹と明察』にて毎日芸術賞、『サド公爵夫人』にて芸術祭賞などを受賞した。68年、「楯の会」を結成し、70(昭和45)年、自衛隊市ヶ谷駐屯地で自決(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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