出版社内容情報
警察小説界、大激震!
驚愕の新人ここに現る。
2019年、夏。渋谷ハチ公像の目の前で、女性が爆死する異常な殺人事件が発生した。被害者の頭部には時限爆弾。指定されたコースを走り、時間内に目的地に辿りつかなければ、爆破するように設定されていた。陸上経験者である刑事・吉崎詩織は特捜の一員として事件を追う。
だが犯人の魔の手は、東京五輪マラソン代表候補であり、かつて詩織のライバルであった樋口舞子の元に迫る――。
警察の威信にかけて異常事件を食い止めろ。
空前のスケールで放つ警察小説!
内容説明
渋谷ハチ公像の前で女性の爆死事件が発生した。被害者の頭部には時限爆弾。指定のコースを時間内にゴールできなければ、爆破するように設定されていた。陸上経験者である刑事・吉崎詩織は特捜の一員として事件を追う。だが犯人の魔の手は、東京五輪マラソン代表候補・樋口舞子の元に迫る。レース×サスペンス、緊迫の警察小説!
著者等紹介
戸南浩平[トナミコウヘイ]
1966年静岡県焼津市生まれ。金沢美術工芸大学卒業。2016年『木足の猿』にて第二十回日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞し、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
★Masako★
78
★★★★ 戸南さん初読み♪オリンピック前年の2019年…渋谷ハチ公前で女性が突然爆死した。頭部にはヘッドバンド型の爆弾が付けられ、時間内に指定されたコースを走り切らないと爆破するように設定されていたのだ。犯人からの犯行予告と第二、第三の爆殺事件。犯人がラストのランナーに指名したのは、オリンピックマラソン候補の樋口舞子だった…。事件を追うのは、元陸上選手の刑事・吉崎詩織と口の悪い先輩刑事・堀田。爆死のシーンや犯人の過去の爆殺実験の様子は結構エグいが、文章が読みやすくスリルありサスペンスありでとても楽しめた♪2020/06/10
タイ子
78
「木足の猿」以来の戸南さん。警察小説第1弾とのことだが、面白かった。東京オリンピックを控えてのマラソンレースと警察に挑戦する犯人の攻防を描いた作品。犯人は何者なのかは途中で推理できてたが…やられた!都内をマラソンしていた女性が公衆の中で突然爆死する。警察に届く犯人からの挑戦状。そして、事件は連続して起こる。犯人が少年時代を振り返る部分はエグ過ぎる。捜査をする一課の女性刑事吉崎とクセのあるベテラン刑事堀田のコンビも面白い。オリンピックのマラソンが札幌に変更になる前なので余計興味が涌く。一気読み、続編希望!2020/05/10
JILLmama
30
制限時間までにゴール出来ないと爆破する! 間に合ってー‼︎ ドキドキハラハラ。スピード感あり、一気読みでした! まだ新人作家さんだと驚き。 女性刑事モノが好きな人オススメー!2020/05/01
hiyu
9
タイムリミットサスペンスかな。この手の犯人に限って妙な無頓着というか綻びは自ずと出るような気はするものの、あの件はどうつながっていくのかなあ。ただ、続編も読みたい興味深いものであった。2020/06/19
たぬき君
6
頭部に時限爆弾のランナーが時間内にゴールしなければ爆死するという設定に現実味が乏しいと感じつつも、サイコパスの犯人と刑事・吉崎詩織とのスリリングな展開に読む手が止まらずに一気読みで楽しめた。天敵刑事・堀田とのやり取りも味わい深い。初読みの作家さんですがシリーズ化してほしい作品です。2020/03/14