出版社内容情報
老舗の糊メーカー・スナマチ株式会社は創業以来の大ピンチ。社運をかけて新製品開発を行うも、できあがったのはなんと“くっつかない糊”!? そんなもの売れるのかと頭を抱える新入社員の啓太と、「俺に売れない物はない」と豪語するベテラン社員の本庄。窮地に陥った会社を救うべく、ふたりの営業マンの闘いが始まった! 今野敏が贈る、ユーモアたっぷりのサラリーマン応援小説。
内容説明
老舗糊メーカー・スナマチ株式会社は創業以来の大ピンチ。社運をかけ新製品開発を行うも、できあがったのは“くっつかない糊”!?そんなもの売れるのかと頭を抱える新入社員の啓太と、「俺に売れないものはない」と豪語するベテラン社員の本庄。窮地に陥った会社を救うべく、営業マンたちの闘いが始まった!ユーモアたっぷりサラリーマン応援小説。
著者等紹介
今野敏[コンノビン]
1955年、北海道三笠市生まれ。78年「怪物が街にやってくる」で問題小説新人賞を受賞しデビュー。2006年『隠蔽捜査』で吉川英治文学新人賞、08年に『果断 隠蔽捜査2』で山本周五郎賞及び日本推理作家協会賞、17年には「隠蔽捜査」シリーズで吉川英治文庫賞を受賞。空手の源流を追求する、「空手道今野塾」を主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
三代目 びあだいまおう
271
とてもライトな企業小説。『全サラリーマン、共感の嵐!』といささか大袈裟な帯。読後に気付いたが新装前のは積読放置状態でした!表紙とタイトルと帯で確実に部数を伸ばしたと思う。老舗糊メーカーが社運をかけた新製品開発に失敗!なんと『くっつかない接着剤』その失敗が世間に漏れ株価暴落、大手企業のTOBに晒される大ピンチ!実は失敗が高じて大逆転という話は多くある。幹部を集めた会議で私はよくキレるが、中でも嫌いな言葉『尻拭い』上役がこれ見よがしに下を叩く。アホか!チームに失敗なんてないんだよ!全部が『経験』なんだ‼️🙇2020/03/15
ろくせい@やまもとかねよし
212
老舗糊会社の社命をかけた社員総出の戦い。主人公の新入男性社員が、メーカー会社での多様な業務、社内政治、そして淡い恋愛を交えて物語は軽快に進む。接着という現象はごはん糊から瞬間接着剤まで多種多様知られるが、それらの仕組みはほとんど分かっていない。しかし少しの不純物や条件変化でたちまち接着しなくなる。本書は人間たちの相互作用を接着に例え、それで生じる社会の表現を試みたか。彼らが接着する理由は論理などない。利他的な接着への想いが良い社会形成の原動だと表す。利他的で前直向きで純粋な想いは掛け替えのない財産だろう。2020/03/09
おしゃべりメガネ
135
約10年ぶりの再読です。おかげさまで『ライトに文芸はじめませんか?』キャンペーンにレビューを採用していただき、改めて新装版をと。新入社員「丸橋」と営業のやり手な先輩「本庄」のカラミが絶妙です。『売れないモノ、相手はいない。どんなモノ、どんな相手でも売ってみせる』と豪語する「本庄」先輩の頼もしい姿は世の中のサラリーマンルーキー達の憧れでしょうね。学歴に関係なく、個々の才能を引き上げ、伸ばしていくのはやはり先輩の手腕によるところが多いのかなと。個々の個性、やり方を尊重しつつ、抑えるトコは抑えて育成しなくては。2020/03/28
ガチャ
112
スナマチ株式会社は糊を扱う会社である。 新入社員の啓太は営業に配属され、凄腕の本庄の下で日々営業を学ぶ。 やってしまったと言う啓太のミスも本庄の手に(口に)かかれば、覆すことは難しくない。 ちょっと適当だけど、何でも売ってくれる実力者。 そんな中、外部に情報を漏らしているスパイがいると言う。疑心暗鬼になってしまうと、誰もが敵に見えてしまいますね、怖いな。 最後に社長が啓太に問いた答えには、成長したなぁと感心。自社製品を愛せるならもう大丈夫ですね。2020/10/12
ちーたん
84
【献本祭り第7弾】老舗糊メーカー『スナマチ㈱』新人営業マン・丸橋啓太。「俺に売れないものはない」と豪語するベテラン営業マン・本庄。彼らの勤めるスナマチが大手外資系メーカーに買収されてしまうピンチ!開発発表していた接着剤はなんと接着効果がない欠陥品💦これが公になれば株価下落は避けられない。社内にスパイがいる?なんとか商品化出来ないか孤軍奮闘するお仕事小説!TBS日曜ドラマっぽい展開をサラッと楽しめます!まだ新人の主人公が会社を好きになってく流れは好き!愛社精神を持つにはやはり最終的に人ですね!2020/03/29
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