出版社内容情報
西洋と日本の美、中国と日本の美の相違に始まり、日本文化に通底する「もののあわれ」「わび」「幽玄美」などを語る。全集未収録の論考追補。〈解説〉木下長宏
内容説明
「西洋と東洋の美」「中国と日本の美の相違」から始まり、日本の文学に通底する「もののあわれ」「わび」「幽玄美」などを語り、「世界における日本の美の位置」「日本の美を貫くもの」を探究する。ほかに『近代美の研究』から機械やスポーツに関する論考とさらに全集未収録のエッセイ「現代日本画の一つの課題」を追補。初文庫化。
目次
日本の美(西洋の美と東洋の美;中国と日本の美;日本のこころと日本の美;文学―さやけさ・もののあわれ;文学―幽玄・わび;文学―軽み・いき;美術(その一)
美術(その二)
美術(その三)
音楽
舞台
世界における日本の美の位置
日本の美を貫くもの)
近代美の研究(現代における美の諸性格;機械美の構造;スポーツ気分の構造;近代美と世界観;思想的危機における芸術ならびにその動向)
現代日本画の一つの課題 中公文庫版増補
著者等紹介
中井正一[ナカイマサカズ]
1900(明治33)年、大阪市生まれ。25(大正14)年、京都帝国大学文学部哲学科卒業。30(昭和5)年、「美・批評」を創刊。33(昭和8)年の滝川事件を経て、34(昭和9)年、京都帝国大学文学部講師。ファシズムに対抗するため、35(昭和10)年、「世界文化」、翌年、「土曜日」を創刊したが、37(昭和12)年、治安維持法違反により検挙。47(昭和22)年、広島県知事選に立候補するも落選、48(昭和23)年、国立国会図書館副館長に就任。1952(昭和27)年、逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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彩菜
nknskoki