中公文庫<br> 成城だより〈3〉

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成城だより〈3〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 327p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122067882
  • NDC分類 915.6
  • Cコード C1195

出版社内容情報

孫とともに少女漫画を読み、映画「アマデウス」に涙し、遺作『堺港攘夷始末』執筆のため高知に取材へ――。


そして戦後四十年を迎えた日本の世相に大いに憤り、「死ぬまでいやなことをいって、くたばるつもりなり」と気炎を吐く。


戦後派作家、晩年の日々。1985年1月から12月まで。【全三巻】


〈解説〉金井美恵子

内容説明

孫とともに少女漫画を読み、映画「アマデウス」に涙し、遺作となる『堺港攘夷始末』執筆のため取材旅行へ。そして戦後四十年を迎えた日本の世相に憤り、「死ぬまでいやなことをいって、くたばるつもりなり」と気炎を吐く。戦後派作家、晩年の日々。1985年一月から十二月まで。索引付き。

目次

寒い正月
「アマデウス」
遅い春
批評の季節
散歩人生
野球人生
小説を読む
八月は悪夢の月だ
情報過多
老人顛倒
エンドレス十一月
年末多事

著者等紹介

大岡昇平[オオオカショウヘイ]
明治42年(1909)東京牛込に生まれる。成城高校を経て京大文学部仏文科に入学。成城時代、東大生の小林秀雄にフランス語の個人指導を受け、中原中也、河上徹太郎らを知る。昭和7年京大卒業後、スタンダールの翻訳、文芸批評を試みる。昭和19年3月召集の後、フィリピン、ミンドロ島に派遣され、20年1月米軍の俘虜となり、12月復員。昭和23年『俘虜記』を「文学界」に発表。以後『野火』(読売文学賞)『花影』(新潮社文学賞)『中原中也』(野間文芸賞)『事件』(日本推理作家協会賞)等を発表、この間、昭和47年『レイテ戦記』により毎日芸術賞を受賞した。昭和63年(1988)死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

フリウリ

10
強面の大岡が「成城だより」を「文学界」に連載すると、「はしゃぎすぎ」と揶揄する声があがる一方、特に文学者にとっては、各誌紙への目配りを欠かさぬその連載が一種の磁場となり、誰もがまず目を通すようになった。大岡は老い、衰えた。が、知的意欲はそのままに、新刊を読み、新作を観て、コム・デ・ギャルソンを着用さえする。自論を確立することにもがき苦しみ、いい加減な立論や批判などには毅然と立ち向かう姿勢には、大岡の小説家としての矜持、作法が感じられ、頭が下がります。巻末の金井美恵子による解説は必読。総索引付き。102025/03/22

amanon

8
古希を超え、本人曰く七つの病を抱えながらも、読み、書き、会い、見る…その果敢な姿勢に感服。自分の体をある時は労り、ある時は騙し騙ししながら行う外出の描写などは、前回読んだ時以上に身に迫ってくる。それだけこちらも年を取ったということだ。そして、自分より年上の知人はもちろん、時には年少の者も見送らなければならないという長く生きたが故の皮肉な体験は何とも言えず悲しい。また、しばしば活字離れ、文学の衰退が語られるが、それから三十数年たっても、まだ何とか文学は様々なスタイルをまといながら生きながらえている。2020/05/06

akapon

4
二月八日の記(P.39~)に小学生のお孫さんの読む少女漫画についての考察があり関連してやはりお孫さんがファンだという新井素子さんの小説の文体についての言及がある。「従って新文学が筋と場面転換と心理描写までマンガのコマを真似て小説を書いてもなにも悪いことはない。十六歳にしてSF小説『あたしの中の……』を書きし新井素子の「えっと、あとがきです」の如き口演(「語」に非ず)体生ず。」口演体という言葉は知らなかったのでこの指摘は興味深い。落語の口演速記本など出ているようで確認してみようと思う。2019/12/22

Inzaghico (Etsuko Oshita)

3
1985年という時代を思い出した1冊となった。グリコ森永事件、ボーイング機御巣鷹山墜落事故、1年前になるけれど渡辺和博の◯金・◯ビなど。大岡家の1985年の正月は◯金・◯ビで大いに盛り上がったという。マンガもよく読んでいて、若いなあ、と感心した。「ルイーズ・ブルックス刈り」でここまで盛り上がれる老人もいないだろう(笑)。2019/11/21

miunac

2
二十歳の時に親本を読んだ。日記に「こういうじじいになりたいもんだ」という書いた。幾星霜を経て、大病をした大岡昇平よりも意気地がなくなっている自分が情けない。もうひとふんばりするか。2019/11/03

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