出版社内容情報
6年間、共に旅を続け撮影されたグリズリー(ハイイログマ)の親子と大自然。生涯、野生の視点から動物を追い続けた写真家の第一作。
内容説明
オーロラ、雪どけ、白夜、吹雪―7年間、共に旅を続け撮影されたグリズリー(ハイイログマ)の親子と大自然の姿。生涯、野生の視点から動物を追い続けた写真家の幻の第一作、新装版で登場。
著者等紹介
星野道夫[ホシノミチオ]
1952年、千葉県市川市生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、動物写真家・田中光常に師事。78年から4年間、アラスカ大学野生動物管理学部に学ぶ。以後、アラスカの自然と野生動物をテーマに、撮影活動を続けた。86年にアニマ賞、90年に木村伊兵衛賞を受賞。96年、カムチャツカで取材中、不慮の事故により逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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ひのきの本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
FOTD
19
星野道夫さんの写真を見たくて、久しぶりに手に取った。このオリジナル版は1985年に出版された。 アメリカの開拓史は、グリズリーの虐殺史であるという。彼らは恐ろしい動物だと認識され、乱獲され数が減らされてきた。アラスカは彼らに残された貴重な自然豊かな大地なのだが、昨今では油田開発で環境が破壊されている。アラスカはグリズリーにとって最後の大地なのだ。彼らが自由に生きていける場所は残されなければならない。2024/07/02
ぺんぎん
5
本書が完成するまでに、何と6年掛かったらしい。その間ずっとアラスカの厳しい自然と向き合っていた星野道夫さんのプロ根性に敬服。グリズリーがホッキョクジリスを追う姿と、産卵を控えた鮭を貪り食べる姿が特に印象的。もはや人間が撮った写真とは思えない。グリズリーがファインダーからグリズリーを見ているような写真だ。アラスカの大地にも開発の波が押し寄せているらしい。実際に目の前にグリズリーが現れたら困るが、グリズリーの暮らす大地はいつまでも残って欲しい。2021/01/29
kurupira
5
自然の中にいるクマの自然な写真、素晴らしい。クマの親子が並んでる写真が好きかな。2016/10/22
けいこ
4
星野道夫さんによるアラスカの大自然とグリズリーの親子の写真集。グリズリーと言えば、狂暴なイメージでしたが、「アメリカの開拓史は、グリズリーの虐殺史。グリズリーに恐ろしい動物というレッテルを貼り、殺し続けていた。アラスカは、グリズリーに残された最後の大地」なのだそうです。母グマが子グマを追いかけ、母グマが子グマをつかまえると、しっかり抱き抱えて斜面を転がって遊ばせているエピソードと共に母グマの優しいまなざしの写真から愛情あふれた子育てが伝わってくる。自然保護よりも開発へと向かうアラスカ、それでいいのか。2021/08/09
つき
3
アラスカの豊かな自然と、命の力強さを星野道夫の写真から感じる。オーロラ、素敵だな。2020/08/27
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