中公文庫<br> 愛しいひとにさよならを言う

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中公文庫
愛しいひとにさよならを言う

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  • サイズ 文庫判/ページ数 280p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122067875
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C1193

出版社内容情報

生まれたときから父親はいない。絵画修復家の母と、近所に住む母の年上の友人・ユキさんに育てられた。幼い日のわたしは、わたしたち3人が家族だと知っていた。家族という言葉は知らなかったのに。わたしは愛に飢えることもなく、3人のしあわせな日々がいつまでも続くと信じて疑わなかった。あの日がくるまでは―――。18歳の少女が辿ってきた様々な出会いと別れを描く、切なくも瑞々しく心ふるえる長篇小説。



日本経済新聞〈目利きが選ぶ今週の3冊〉で☆☆☆☆☆の名作、待望の文庫化。


〈解説〉北上次郎

内容説明

生まれたときから父親はいない。絵画修復家の母と、母の年上の友人・ユキさんに育てられた。幼い日のわたしは、三人が家族だと知っていた。わたしは、三人のしあわせな日々がいつまでも続くと信じて疑わなかった。あの日がくるまでは―。少女・斎藤いつかの出会いと別れを切なくも瑞々しく描く、心ふるえる長篇小説。

著者等紹介

石井睦美[イシイムツミ]
神奈川県生まれ。1990年『五月のはじめ、日曜日の朝』で新美南吉児童文学賞などを、2006年に絵本の翻訳『ジャックのあたらしいヨット』で産経児童出版文化賞大賞を、11年『皿と紙ひこうき』で日本児童文学者協会賞を受賞。児童書・YA作品から一般小説まで幅広く執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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buchipanda3

88
優しく思いやりのある言葉を掛けてくれる愛しいひとたち。ずっとそばにいてくれたらと思う気持ちが強ければ強いほど、やがてより切ない気持ちをもたらしてしまう。そんなことを改めて思い出させる物語だった。父親ではない穣さんをチチと呼んで回想する"いつか"。穣さんのパパという言葉への反応から、彼女の父親というものに対する本当の気持ちが垣間見えた気がした。母親に対する優しさが無理をさせてたのかなあ。彼女の素直な願望がチチと呼ばせたのではと思った。それだけに、苦しくもさよならを受け止めた彼女の思いを表した一文が心に残る。2019/10/28

佐島楓

72
私も父親がおらず祖母と折り合いが悪い母を見て育ったので、いつかちゃんの境遇に感情移入度が凄くてつらかった。母と娘の濃密な空気感は懐かしくて涙が止まらなかった。たぶんこういう描写は実体験がないと書けない。人は立って歩いていかなければいけない。愛された記憶がある限り。2019/10/28

mincharos

43
1年も経たずに再読してしまった!!それでも細かいところは忘れているという。。(記憶力!)「ぼくもだよ」を読んで、大事な本を再読したくなり、選んだのがこれ。なんで私がこのお話をこんなに好きかと言うと、いつかのおばあちゃんの存在が大きいと思うのよね。こんな風に家族であれ合わない人がいて、どうしてもその人といると傷ついてしまう自分。相手は傷つけようとしてその言葉を発しているわけではないかもしれない。でもその人の発する一言一言がなぜか自分を傷つける。そしていつかと母の関係性もとてもリアルだなと思うのです。2021/02/18

mincharos

37
前半はのんびりしたお話だなと読み進められず、ちょっとずつ間を置きながら読んでいたけど、後半で一気にもってかれた!!いつかが母とユキさんとの穏やかな生活の中で少しずつ大きくなり、多感な思春期に差し掛かった頃に色んなことが起きる。人生で出会うみんなのことを好きになれればいいのに、そうではない人もいる。ようやく好きになれる人と出会ったのに、その人とは別れなければならなかったりする。そう、人生は思い通りにはいかない。でも前に進んでいかなきゃ。いつかはどんな大人になるのだろう。何度も再読したい大好きな作品になった。2020/05/29

coco夏ko10角

25
いい作品だった。「一緒に生きてくれた人」というのが素晴らしい。そう思える人がいたことも、関係に無理やり名前をつけないでそう表現してくれたあの人も。そしていつかは大人になっていく。2019/12/31

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