出版社内容情報
その嘶きは、不吉な予告――
関東近県で、乗馬クラブや観光牧場のオーナーの死が相次ぐ。
いずれも死因に不審な点は見られないものの、
SRO室長・山根新九郎は奇妙な符合を見出す。
人間の死と同時に、必ず馬が一頭逝っているのだ。
独自捜査を始めたSROの面々は、やがて北海道のある牧場にたどり着く……。
彼らは、馬たちのダイイング・メッセージを読み解けるのか!?
そして、最凶キラー・近藤房子の調教ゲームも新たな段階に。
【警視庁のワケあり部署が活躍する、大ヒットシリーズ最新作!】
内容説明
その嘶きは、不吉な予告―関東近県で乗馬クラブオーナーの死が相次ぐ。いずれも死因に不審な点は見られないものの、SRO室長・山根新九郎は奇妙な符合を見出す。人間の死と同時に、必ず馬が一頭逝っているのだ。独自捜査を始めたSROの面々は、やがて北海道のある牧場にたどり着く…。そして、最凶キラー・近藤房子の調教ゲームも新たな段階に。
著者等紹介
富樫倫太郎[トガシリンタロウ]
1961年、北海道生まれ。98年に第四回歴史群像大賞を受賞した『修羅の跫』でデビュー。幅広いジャンルで活躍している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
124
今回は常連の悪役や警察のメンバーがあまり活躍するということではなく、サイドストーリー的な扱いになっています。馬の牧場で馬が死に牧場主も殺される犯罪が続きます。最後は解決しますが、それよりも悪役の後継者が育っていくような感じでこの物語はまだまだ続きそうな感じです。2019/08/02
おしゃべりメガネ
101
なんだかんだいって意外とちゃんと読み続けてる本シリーズも第8弾となりました。今回はお馴染み、「房子」の出番はほとんどなく、ほぼ別なストーリー構成となっていました。乗馬クラブオーナーの不審死が連続し、あわせて馬も一頭死んでいる怪事件が発生し、SROのメンバーが挑みます。前作までそれぞれに色々とあったメンバーがだいぶ回復してきてるのはいい傾向かなと。マンネリといえばマンネリかもしれませんが、ボリュームも気にならない読みやすさはさすがでどんどん読んでしまいます。最新刊も出てるので、続きを勢いで読まなくては。2022/05/22
のり
101
SROの面々が抱える悩みは深刻度を増す。衝撃が凄すぎて回復の兆しは全く見えないし、宿敵・近藤房子がまたもや動き出す気配。本作ではおとなしいままだったが、次作では大暴れの予感。今回は別の事件で7名も殺害されたが、房子のインパクトのせいで派手さは感じなかった。しかし経済動物に関する現状等考えさせられる事もあった。彼等は純粋過ぎた。行き過ぎた行為ではあるが感情はわかる。気になるのは火事の原因は何だったのだろう…2020/01/16
雅
67
重い内容だし、読んでて切なくなったけどSROシリーズではかなりおとなしい。次巻への助走なのかな⁉️2019/10/24
とくけんちょ
60
sroのメインストーリーである房子との戦いは少し休憩。動物虐待を巡る少し切ない話。いやいや、それにしても連続殺人まで至るには動機が弱すぎる。そのために犯人サイドの生い立ちや、あえて被害者側の悪を重ねてはいるが、逆にそうしないと事件と動機の釣り合いが取れないためであろう。sroのメンバーは休憩で、何か作者の目論見による作品利用の感が否めない。2019/10/25