出版社内容情報
コレクションにその名を残した裕福な美術愛好家、松方幸次郎、原三渓、大原孫三郎・総一郎、福島繁太郎との交遊を回想する。松方コレクションの買い付けやモネとの交渉、仏文学者成瀬正一との思い出、原三溪邸に滞日中のタゴールの通訳として寄宿したことを契機に日本美術に目覚めた青年時代、大原コレクションを担った児島虎次郎とのエピソードなどがユーモア豊かに語られる。〈解説〉越川倫明
内容説明
コレクションにその名を残した松方幸次郎、原三溪、大原孫三郎・総一郎、福島繁太郎との交遊を回想する。松方とのパリでの買い付けやモネとの交渉、原三溪邸に滞日中のタゴールの通訳として寄宿したことを契機に日本美術に目覚めた青年時代、大原コレクションを担った児島虎次郎とのエピソードなどがユーモア豊かに語られる。
目次
松方幸次郎(芸術パトロン;松方さんの人物とコレクションの動機 ほか)
原三溪(真の芸術パトロン;跡見女学校の歴史の先生 ほか)
大原二代(規模の大きい芸術パトロン;孫三郎氏の人類愛 ほか)
福島コレクション(見識あるコレクター;エコール・ド・パリの紹介 ほか)
著者等紹介
矢代幸雄[ヤシロユキオ]
1890(明治23)年、横浜市生まれ。1915(大正4)年、東京帝大文科大学英文科卒業。同年、東京美術学校講師、1918(大正7)年教授。1921(大正10)年から五年間、ヨーロッパ留学。イタリアでベレンソンに師事、1925(大正14)年、ロンドンのメディチ・ソサエティから英文のSandro Botticelli(三巻)を刊行した。帰国後は美術研究所(現・東京文化財研究所)の設立に参画。1942(昭和17)年、研究所を辞任、1944(昭和19)年、美校教授を退官。戦後は欧米を回り日本古美術展開催を交渉、ヨーロッパで日本古美術展巡回展を実現させた。1960(昭和35)年、近鉄の依頼を受けて大和文華館創立、初代館長を10年間務めた。1963(昭和38)年、芸術院会員、1965(昭和40)年、文化功労者に選ばれ、1966(昭和41)年、『日本美術の特質』で朝日文化賞を受けた。1975(昭和50)年、没。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
美幸
浮舟りつ
ひでお
KK
氷菓子