出版社内容情報
古典落語の名作「黄金餅」を彷彿とさせる怪事件が雪の東京で発生した! 落語界の大看板にして名探偵・八代目林家正蔵が謎に挑む痛快落語ミステリー第二弾!
愛川晶 著[アイカワアキラ]
著・文・その他
内容説明
時は昭和五十年代、八代目林家正蔵(のちの彦六)の住む長屋には、密かに難事件の相談が持ち込まれていた…。「やかん」「中村仲蔵」「伽羅の下駄」など、正蔵十八番の名作落語の数々が現実の事件と複雑に絡み合う。『高座のホームズ』に続く、痛快無比の異色落語ミステリー第二弾!
著者等紹介
愛川晶[アイカワアキラ]
1957年福島市生まれ。94年『化身』で第五回鮎川哲也賞を受賞。トリッキーな本格ミステリーを基調としながら、サイコサスペンス、ユーモアミステリー、人情ミステリーと幅広く活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ダイ@2019.11.2~一時休止
81
昭和稲荷町らくご探偵その2。中編×2。個人的には2話目の方が好み。2018/11/23
真理そら
49
シリーズ第二弾。プロローグ、幕間、エピローグに挟まれて2つの短編。予備校講師がどっちかなのは予想できたけれど、そっちでしたか。そりゃ師匠は怒るわとしか言えない。それにしてもそれほど長い空白があっても高座は務められるものなのか、雀百までってことかも。安楽椅子ではなく座布団探偵の正蔵師匠の魅力をもう少しアピールしてほしいかも。2019/08/22
したっぱ店員
42
安楽椅子ならぬ座布団探偵シリーズ第二弾。前作より落語本体との絡みがスムーズで読みやすかった。地味な噺も知ることができ、ネタを教えてもらう場合のしきたりなど、細かい内部事情も面白い。後書きの雰囲気的にこれで終わりなのかな?だったら残念。2018/12/16
Norico
26
稲荷町の師匠が探偵役のシリーズ第2弾。前回と同じくプロローグの語り手=物語の主役と思ったら。ここでもだまされました。落語家は襲名があるから混乱しちゃう。『伽羅の下駄』とか、聞いたこともない噺が今回もでてきて、落語を堪能できます。2020/07/23
鐵太郎
22
八代目正蔵こと落語家林家彦六事件簿その2。語り手というか主人公は桃寿亭龍喜(とうじゅてい・りゅうき)。もう少しで真打ちかもという二つ目の落語家。彼が落語の世界で巻き込まれた二つの事件の中で悪戦苦闘し、稲荷町の師匠こと林家正蔵の推理に救われる話。落語の世界のさまざまなしきたりや隠語のオンパレードは、落語ファンへのくすぐりにもなっているのかな。『地位が人を作る』という言葉の重みが最後をシメてくれます。2020/02/04
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