出版社内容情報
春秋戦国時代に成立した軍事思想書「孫子」。戦国時代初期、一大変革期に楚の宰相を務めた呉起の言を集めた「呉子」。ともに兵法書として名高い二書を合本。混迷深まる現代における必携の書。解説・湯浅邦弘
町田三郎[マチダサブロウ]
翻訳
尾崎秀樹[オザキホツキ]
翻訳
内容説明
春秋戦国時代に成立した軍事思想書で、徹底した合理主義を説く「孫子」。戦国時代初期、一大変革期に楚の宰相を務めた呉起の言を集め、戦争における「仁」の重要性を説く「呉子」。ともに兵法書として名高い二書を合本。混迷深まる現代における必携の書。
目次
孫子(計篇;作戦篇;謀攻篇;形篇;勢篇 ほか)
呉子(図国;料敵;治兵;論将;応変 ほか)
著者等紹介
町田三郎[マチダサブロウ]
1932年(昭和7)、群馬県前橋市に生まれる。東北大学中国哲学科卒業。東北大学教養部助教授、九州大学文学部教授、純真女子短期大学学長を歴任。九州大学名誉教授。2018年(平成30)没
尾崎秀樹[オザキホツキ]
1928年(昭和3)、台湾に生まれる。台北帝大医専に進むが中退し、46年(昭和21)、日本に戻る。新聞記者などの職を経て、大衆文学研究家として活躍する。65年(昭和40)に『大衆文学論』で芸術選奨文部大臣賞を受賞。90年(平成2)、『大衆文学の歴史』で吉川英治文学賞を受賞。日本ペンクラブ会長、日本文芸家協会常務理事などを歴任。99年(平成11)没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Yoshio
3
二つセットでお得感。各解説も厚め。孫子はいつ誰が書いたか論争、竹簡出て来て決着着いたわけではないなど色々ある、と。呉子の解説のほうが当時の諸家の命懸けの仕官ぶり、人生ドラマの凄味みたいな話で、なかなか興味深かった。 本文内容は、共に兵法の老舗ながら、孫子は抽象度が高い一方、呉子は具体的で対話形式、わかりやすいが平板。ウンチク好きに受けそうなのは孫子。個人的には、呉子は戦場での実践話ばかりかとおもいきや、人心収攬など内政面の重要性に多く割かれており意外。やはり原典に当たるべき、と。2019/04/17