出版社内容情報
20世紀経済学で「最も影響力のあった5人」の1人に挙げられるポール・A・サムエルソン。「経済学の考え方」を初歩から丁寧に示したその名著にして、現代経済学の潮流を見事にとらえたロングセラーを起点に、本書は、この巨星の人と思想を縦横に説いていく。彼の経済学への志とともに、残された遺産にも筆を及ばせた、サムエルソン理解のまさに好著といえよう。『「折衷」とか「妥協」の産物と批判されながら、新古典派総合に長いあいだ固執したのは、彼流の「現実感覚」あるいは「プラグマティズム」が根底にあったように思われる。(中略)経済学が「経世済民」として国民の福祉と密接にかかわる以上、ときに精密さを犠牲にしても現実に近づくべきだと考えたのがサムエルソンであった。』(本書「文庫化にあたって」より) コラムも充実。巻末に人物解説と年譜を付す。
根井 雅弘[ネイマサヒロ]
著・文・その他
内容説明
二十世紀経済学で「最も影響力のあった五人」の一人といわれるサムエルソン。「経済学の考え方」を初歩から丁寧に示したその名著を起点に、現代経済思想の潮流に筆を及ばせた好著。コラムも充実。巻末に人物解説と年譜を付す。
目次
第1章 経済学への志
第2章 「新古典派総合」の提唱
第3章 二つのケンブリッジ
第4章 「古典派」への回帰
終章 サムエルソンの遺産
著者等紹介
根井雅弘[ネイマサヒロ]
1962年宮崎県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。京都大学大学院経済学研究科博士課程修了(経済学博士)。京都大学大学院経済学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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