出版社内容情報
2012年1月14日に行われた「第1回将棋電王戦」。引退から8年、この日のために酒を断ち、コンピュータ将棋を徹底的に研究してきた米長永世棋聖は、後手番初手の6二玉から、序盤は計算通りの指し手で圧倒的優勢を築く。しかし、中盤の「勝負を避けた一手」を境に形勢は逆転し、終盤は最強コンピュータ「ボンクラーズ」の独壇場となった――。将棋ファンの注目を集めた世紀の対局の自戦記を文庫化。“この本は、私の将棋界への遺言書になるかもしれません”。
内容説明
プロ棋士とコンピュータの対局が世間の注目を集める中、日本将棋連盟会長の米長邦雄は、当時最強と言われたボンクラーズの対戦相手に自らを指名した。元名人とはいえ引退から八年経った棋士に勝機はあるのか。研究を重ねた米長は、ついに「敵」の弱点を突く秘策を見つける―。棋士対AIの先駆けともいえる大一番の全記録。
目次
第1章 人間を凌駕しようとするコンピュータ将棋ソフト
第2章 後手6二玉への道
第3章 決戦に向けて
第4章 1月14日、千駄ヶ谷の戦い
第5章 記者会見全文
第6章 コンピュータ対人間、新しい時代の幕開け
第7章 自戦解説
第8章 棋士、そして将棋ソフト開発者の感想
著者等紹介
米長邦雄[ヨネナガクニオ]
1943年山梨県生まれ。63年四段、79年九段。93年、四九歳一一ヵ月で名人位を獲得。永世棋聖。タイトル獲得通算一九期。2003年引退。同年紫綬褒章受章。05年から12年まで日本将棋連盟会長を務める。2012年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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