内容説明
親友殺しの嫌疑が晴れ、ようやく故郷・諏訪への帰途につく重兵衛。その胸に、母への思慕の念と、主命を秘めていた。友と弟の仇であり、前の江戸家老の不正を知る遠藤恒之助は、この手で屠らなければならぬ―。一方その遠藤は、重兵衛の後を追い、甲州街道を急いでいた。前回の剣戟で自らに傷を負わせた重兵衛には、必ずや報復してみせる、と。
著者等紹介
鈴木英治[スズキエイジ]
1960年静岡県沼津市生まれ。明治大学経営学部卒業。99年第一回角川春樹小説賞特別賞を「駿府に吹く風」(刊行時『義元謀殺』に改題)で受賞。2012年第一回歴史時代作家クラブ賞シリーズ賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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