内容説明
北海道・知床半島で行われていた自衛隊特戦群の訓練中、隊長がヒグマに襲われ死亡。その後、生還した隊員の一人が不審な自殺を遂げた。特戦群出身という異色の経歴を持つ警察官・朝倉は、極秘捜査のため離島勤務から召還される。かつて自身も経験した極限のサバイバル訓練で何が起きたのか。男たちの血と涙に秘められた真実に迫るシリーズ第2弾。
著者等紹介
渡辺裕之[ワタナベヒロユキ]
1957年名古屋市生まれ。中央大学経済学部卒業。アパレルメーカー、広告制作会社を経て、2007年『傭兵代理店』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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KAZOO
111
前作で警視庁捜査1課から伊豆七島のある島への駐在へ転勤してそこでの生活から始まります。そこへ自衛隊からの要請で北海道の知床での訓練中に起きた事件を調べてもらうということでの現地へ向かいます。ヒグマが出てきたり暴力団やさらには陰謀めいた話が出てきますが最終的には決着を見ます。エンターテイメントとしては楽しめます。2019/02/12
future4227
47
オッドアイシリーズ第2弾。前作で合同捜査を行った自衛隊の中央警務隊と再びタッグを組む。舞台は北海道知床。ちょうど北方領土をめぐり日露間の外交が活発化しているが、これについて作者は、何も進展はしていないと一刀両断。北方領土問題を改めて考えるきっかけとなる一冊。あと釣りの知識とヒグマの知識も身に付く本。ただ、主人公の能力が高い割には扱う事件がショボい。落とし物の持ち主探しやチンピラをボコるだけじゃもったいない。もっと活躍させてあげて欲しい。2018/12/24
はる
27
いやーこれは警察&自衛隊もののミステリーが好きな人には是非読んでもらいたい。初めて読んだけどこれはシリーズものなのかな?他も読みたい。 浅倉さんが、警察官としても自衛官としても、まして特戦隊としても活躍してるのほんとかっこいい。 戦後のロシアがどうやって北方領土を奪ったかにも精通していて読んでいて面白かったです。2024/09/02
ひほ
27
読友さんからお借りした本。主人公の朝倉がとてもかっこいいです。じっくりと読めて面白かったです。2018/04/28
キューポップ
23
北海道の知床半島での特戦群訓練で隊長がヒグマに喰われた事件に疑問点が。部下に対しての虐めへの報復なのでは?かつて所属していた特戦群への捜査。 /去年実家方面に熊が出没しnewsにもなったしパトカーが警告放送しながら家の方面までも巡回して来たのが記憶に新しいので興味深く読めた。鍛え抜かれた男を泳いで追って来る熊の臨場感。熊は崖も登れるし逃げ場が無い。本著は捜査云々よりも熊云々に共感出来た。2024/06/06