内容説明
なぜ、ゴミはカタカナで書かれるのか?なぜ、オリンピックを「五輪」と書くのか?なぜ、ウサギは匹ではなく羽で数えられるのか?「先生」と「教師」はどう違うのか?まったく日本語は、とっても“ジコチュー”な言葉です。摩訶不思議な日本語を金田一先生が徹底解説する痛快ことば学入門講座!
目次
いいかげんなコトバ
いろんなコトバ
耳できくことば
目で見ることば
おしゃべりなコトバ
ややこしいコトバ
まんなかのコトバ
分けることば
数のことば
たとえることば
コンテクストのことば
子どものコトバ
考えることば
神様のことば
20万年のことば
著者等紹介
金田一秀穂[キンダイチヒデホ]
昭和28年(1953)、東京都生まれ。上智大学文学部心理学科卒業、東京外国語大学大学院博士課程修了。日本語学を専攻。中国大連外語学院などで日本語を教え、ハーバード大学客員研究員を経て、杏林大学外国語学部教授。祖父の金田一京助は言語学・民俗学者。父の金田一春彦は国語学者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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金城 雅大(きんじょう まさひろ)
26
ことばについて。全ての項が興味深かった。金田一先生の学者然とした淡白な表現とユーモアの両立が、とても面白かった。生粋の文系人間で超偏ってるけど(笑)2017/01/31
NakaTaka
11
語学の研究者である金田一先生のことば学の本。幼児の言葉の獲得、遡って人類の言葉の獲得の話。日本語を外国人に教える難しさ。日本語って本当に難しい。最後の宗教の話も面白かった。2023/03/18
えるまぁ
3
外国人が日本語を学ぶ時は尊敬語や謙譲語が難しい、と聞いてはいたが、実はもう一寸違う事で悩むらしい。水族館に魚は"居"て魚屋には"在"るってのは生死の差と答えるかも知れないけど(でも活魚は商品だから"在る"だよね)、ぬいぐるみのクマは"居"てクマのぬいぐるみは"在"るのはどう違うんだと問われたら(商品だったらどっちも"在る"だし)感情移入の違いだよ、では外国人に理解してもらうには理由付けが弱いかな。意識しないで使い分けてるけど、日本人でよかった(なんか違う)。2016/10/04
八
2
子どもの言語習得の仕組みには興味がある。2017/02/05
コノヒト
1
平易な話言葉で淡々とつづられている文章。説明に用いられる例が身近な話題で親しみやすい。タラちゃんのこと。B-DASHというロックバンドのこと。「言葉が思考を作り、思考が言葉を産む」と言って、言語と思考の関係について述べる12章13章14章辺りを興味深く読む。2017/02/09