出版社内容情報
行く手には火山に台風、サメにハエ。研究はまたも命がけ?『鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。』著者、抱腹絶倒の最新刊。
内容説明
センセイ、どうして鳥の研究をするんですか?楽しいから。他に理由が必要かい?絶海の孤島!迫る巨大台風!そしてサメ!今日も研究は命がけ?
目次
はじめに 鳥類学者の罪と罰
第1章 鳥類学者、絶海の孤島リターンズ
第2章 鳥類学者には、秘密がある
第3章 鳥類学者は、妄想する
第4章 火山島の、鳥類学者
第5章 鳥類学者は、名探偵
第6章 鳥類学者は、振り向かない
おわりに 鳥類学者の役と得
著者等紹介
川上和人[カワカミカズト]
1973年大阪府生まれ。東京大学農学部林学科卒、同大学院農学生命科学研究科中退。農学博士。森林総合研究所・主任研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mae.dat
185
せんせーの語り口よ。良くサブカルチャー的な物に例えてくれますが、ことごとくとは言わない迄も、結構な割合で何を指しているか分からなくて。それを気軽に調べられる現代が素晴らしい。嫌っている訳では毛頭ないのですけど、無関心なのかな?一番イカンじゃんと、関係ない所で反省したり。 そして最後、ユーモラスな語り口からのグッと胸に込み上げるもの。無常というか。オガサワラカワラヒワ。オガサワラカワラヒワ、何とかなって欲しいですね。先ずは一人でも多くの方々の心に、オガサワラカワラヒワが宿る事を願います。2021/04/02
きみたけ
81
著者は森林総合研究所主任研究員で小笠原諸島世界自然遺産地域科学委員会メンバーの川上和人氏。「鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ」「鳥類学者、無謀にも恐竜を語る」ですっかり川上先生のファンになりました。相変わらずの小気味良い語り口調は健在で今回もガンダム世代の小刻みなギャグで笑わせて頂きました。今回はオガサワラカワラヒワという絶滅の危機にある鳥について広く知ってもらうことを目的としているとのこと。鳥類学者として先生の真面目な一面を垣間見れたのと、やっぱり鳥のことが大好きだと言うことがよく伝わりました。2021/09/25
けんとまん1007
78
あっ、これテレビで観た部分も入っているのでは・・・と、思いつつ読んだ。相変わらずの川上節、これでもかというサービスてんこ盛り精神。それでいて、ネタ自体にブレはない。鳥類学といっても、鳥のことだけを考えていては研究の深さ・広さにつながらない。自然の一部としての鳥の研究。鳥を研究するとは、地球そのものを研究することにもつながるのだなあ~。2023/01/09
榊原 香織
78
相変わらず面白い! でも、はじけすぎてて、ネタが分からない人もいると思うよ。 開発と保全の対立をアベンジャーズ症候群と呼ぼう、ソーが活躍すればアイアンマンが僻み、て聞いて、私はああなるほど、と思ったけど。 オガサワラカワラヒワ、絶滅の危機です。2022/06/09
yukision
76
鳥類学者としての日常がユーモアを織り交ぜた語り口で紹介される『鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。』から続く第二弾。鳥の惑星や鳥を参考にした巨大ロボを夢想したり柿の実に転生したり…。川上先生の脳内はとても自由で, 空想の世界でまさに羽ばたいているよう。「オガサワラカワラヒワ」のように、日頃脚光を浴びることの少ない生物の絶滅を防ぐ為に理解を広げたいという熱意が伝わってくる。2021/08/03