中公文庫<br> じぶんというもの―金子光晴老境随想

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中公文庫
じぶんというもの―金子光晴老境随想

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  • サイズ 文庫判/ページ数 211p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122062283
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C1195

出版社内容情報

友情、恋愛、芸術や書について――波瀾万丈の人生を経て老境にいたった漂泊の詩人が、人生の後輩たちに贈る人生指南。巻末イラスト・ヤマザキマリ

内容説明

じぶんの歩いてきた路すじのあやまちを、それそこに石がある、こちらに木の根があると、知らせたい気持ちでいっぱいだからである(「青春について」)。恋愛について、反抗について…漂泊の詩人が波瀾万丈の来し方をふり返り、人生の後輩に向けて贈る人生指南。

目次

1(青春について;友情について;恋愛について ほか)
2(本をよむ;忘れ得ぬ断章;わが青春の本との出会い ほか)
3(わが家の歴史;孫というもの;老年地獄 ほか)

著者等紹介

金子光晴[カネコミツハル]
明治28年(1895)、愛知県に生まれる。早大、東京美術学校、慶大をいずれも中退。大正8年、『赤土の家』を出版後渡欧、ボードレール、ヴェルハーレンに親しむ。大正12年、『こがね蟲』で詩壇に認められたが、昭和3年、作家である夫人森三千代とともにふたたび日本を脱出、中国、ヨーロッパ、東南アジアを放浪。昭和10年、詩「鮫」を発表以来、多くの抵抗詩を書く。昭和50年(1975)6月没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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勝浩1958

13
私もこういう爺になりたいです。意外だったのは孫に結構デレデレなところ。私には当分望めそうもありませんが。「生きることの真意は、日常のごく卑近な、食べたり、着たりをゆったり味わうところにあり、重大そうにみえてることがかえって第二義的なこととよくわかっているのだが、さて。」「わずかにおもいあがった理想-冷静になって考えればまちがいであったかもしれないイデアのために生命を断つなどということはいかにそれがうつくしい行動などと銘うってみても私には、うつくしいなどとは感じられない。」みなさん、肝に銘じておきましょう。2016/07/16

Toshi

3
金子光晴老境随筆集。イメージ通りの人だった、素敵、格好いい(^O^)/2016/06/12

スリカータ

0
茨木のり子さんの本から金子光晴さんを知った。昭和50年6月没というプロフィールを読んでから本編を読むと、感じ方や捉え方が変わる。お亡くなりになる数ヶ月前まで「老人という自分」をどこか持て余しているか、他人事のような印象を受けた。江戸末期、明治、大正がそれほど遠い過去のようには感じられなかった。言葉の使い方が詩人らしく、時折煌めきを放つ素晴らしい感性。目眩く時代の風雲児だった。2016/04/20

おかもと

0
自殺についての文章が良かった。偽りのない文章って感じで好き2022/08/21

こじこ

0
金子光晴、もっと文章面白いはずなのに、なんか毒抜けてて、しけしけ2021/08/01

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