内容説明
谷崎潤一郎の親友としても知られる近代短歌の巨星・吉井勇は、その晩年、それまでの自作を歌集ごとに読み直し、代表作を精選して刊行した。収録短歌数は二四〇二首。祇園の歌人、耽美派、と呼ばれた歌風が、私生活上の曲折を経て最後の境地にたどり着く過程を一望することができる。吉井自身による解題つき。
目次
酒ほがひ
昨日まで
祇園歌集
黒髪集
仇情
未練
祇園双紙
毒うつぎ
鸚鵡石
河原蓬〔ほか〕
著者等紹介
吉井勇[ヨシイイサム]
1886(明治19)年、東京生まれ。早稲田大学中退。若い頃より短歌で注目され、第一歌集『酒ほがひ』以降、生涯に約二万首の歌を詠んだ。歌会始の選者を一三年間務める。日本芸術院会員。1960(昭和35)年11月、死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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