内容説明
風俗やファッションをテーマに、滑稽な人間模様を洒脱に語る。時にはサラリーマンの制服や学校の記章に疑問を投げ、時には合理性から美を生み出そうとする着回しに賛辞を送る。特権意識や見栄っ張りを嫌った花森イズムが時空を超えて迫る名著を初文庫化。
目次
黒の流行
赤色部隊横行す
靴が歩いている
暮しの句読点
サラリーマンの制服
着たきり雀の男たち
男のカバン女のバッグ
大学生の記章
東京女学館事件
親馬鹿展覧会
酒の飲み方について
大へんな新聞広告
商売人の商売知らず
大阪の暮し東京の暮し
誰がために着る
著者等紹介
花森安治[ハナモリヤスジ]
1911(明治44)年、神戸市に生まれる。東京帝国大学文学部美学美術史学科卒業。46年、大橋鎭子と共に衣裳研究所(現・暮しの手帖社)を設立し、雑誌『スタイルブック』を創刊。48年には『美しい暮しの手帖』(後に『暮しの手帖』に改題)を創刊し、没するまで同誌の編集長を務めた。72年、『一戔五厘の旗』で読売文学賞を受賞。1978(昭和53)年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
chiseiok
19
底本は1953年!、初の文庫化だそうで中公文庫GJ。『暮しの手帖』を幼少時に読んで育った自分としては、まず松浦弥太郎より花森安治だろ…ということで(笑)。当時のラヂオ番組のコメント速記録を元に書き起こしたエッセイですが、これが面白いんです。もちろん時代にそぐわない記述もあるし、今とは服飾を取り巻く概況も違いますが、黒の流行、赤の使い方、制服としてのスーツ(文中では背広ですが)の在り方…等、今読んでも唸らせられることが多い。池波正太郎『男の作法』同様に、読んで面白くかつ為になる、良本だと思います。 2016/01/18
Luna
13
なんで、 こんなにもスラスラと読めたのだろうか2016/09/21
小太郎
11
1953年に書かれたものとは思えない先見性や普遍性があります。勿論今読むと古い感じもしますけど。この当時にこんな風に色々なものに対してちゃんと自分の意見を書かれているのは凄いです。2017/12/31
スプリント
6
暮しの手帖の創刊者である花森氏の風俗やファッションをテーマにしたエッセイです。1953年に刊行された書籍の文庫化のため当世とはかなり流行が異なりますが、軽妙に当時の流行を斬る文章は小気味良いものがあります。2016/01/15
cocobymidinette
5
暮らしの手帖の花森安治氏のエッセイ、期待したのですが、、好きじゃなかった。最近、世の中を批判するこの類のエッセイではずれを引くことが多い。痛快批判は好きなはずなんだけどな…と思って考えながら読んでいたんだけれど、「こうするべき」という種類の批判が嫌なんだなぁと途中で気が付いた。「べき」を押し付けられるの大嫌い。本の中くらい、偏ってても独断と偏見を持ってる人に刺激をもらいたい。2016/02/11
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