内容説明
後にノーベル医学賞を受賞するアレクシー・カレルが、奇跡で名高いルルドを訪れたのは二〇世紀初頭の初夏だった。リヨン大学の解剖学教室で学ぶ若き医師は、不治の病に冒された一女性に起こった奇跡を目のあたりにし、理性と信仰の狭間で揺れ動く…。生前発表されることのなかった告白の書。
目次
ルルドへの旅
解題(『ルルドへの旅』をどう読むか;アレクシー・カレルの生涯と業績;わが国のルルド伝承受容の時代背景)
附録 ルゝドの洞窟(出現の話;病気の平癒;ルゝドの参詣;ルゝド出現の理由)
著者等紹介
カレル,アレクシー[カレル,アレクシー] [Carrel,Alexis]
1873年生まれ。フランスの医学者。血管外科、臓器移植分野の先駆者。リヨン大学を卒業、学位取得。同大学解剖学教室助手を経て渡米、シカゴ大学、ロックフェラー医学研究所で半生に及ぶ研究生活を送る。1912年、前記分野での業績に対し、北米初のノーベル生理学・医学賞を受賞。39年、ロックフェラー研究所を定年退職して帰国。第二次世界大戦中、ヴィシー政権のもとドイツ占領下のパリで人間問題研究所を開設。44年8月の連合軍パリ解放の後、11月5日に心不全で死去
田隅恒生[タスミツネオ]
1931年兵庫県生まれ。京都大学法学部卒業。丸紅に勤務し、テヘラン、ニューヨーク、マニラに駐在。中東史に関心を持ち、第一次世界大戦以前の英国人の中東認識に関する著訳書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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壱萬参仟縁
Francis
sasha
コーキ
くらーく