内容説明
人類の存亡を懸けた第一次オリオン大戦は終結した。地球連邦に束の間の平和が訪れるも、戦後処理への不満は各地で増大。内乱の危機が忍び寄るなか、日系惑星出身の二人の男が植民惑星に赴くが…。二十二世紀末、銀河へと版図を広げた人類の苦闘を描くSF巨篇。書き下ろし短篇「救難任務/泥森の罠」収録。
著者等紹介
佐藤大輔[サトウダイスケ]
1964年、石川県生まれ。戦略シミュレーション小説に独自の世界を切り開く(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Koning
33
宇宙のミリタリーSFなんだけど、そこは佐藤大輔。うん、まごうことなき佐藤節。なので、普通に読もうとするとなにこのうざい回り道と与太話は!って怒る人も出てくるに違いない何か。なので、血湧き肉躍るにはならんのがあれです(え。うん、だってしょうがないよ。つか、レッドサンブラッククロスとか皇国のどーたらはまだ完結してなかったんだ(汗。これもか?(汗2017/02/19
ぺぱごじら
22
新作かぁ、なら『皇国』書いて欲しいなぁとか思って読み始めましたが、これは形を変えた『皇国の守護者』続編。全精力を傾けた戦争が終わった後の社会的混乱は、あの作品でも懸念されていたテーマ。世界観・文明レベルが変化した時に、人は相応の進化を遂げられるのか。架空戦記・ファンタジーものは背景の説明が冗長になりがちなのはご愛敬。2015-1512015/09/30
鐵太郎
16
この四作の物語は、第一次オリオン戦争のあとの内戦とその一つの終幕を描写しています。御大としては、次の大戦争への序章として書いたのではないかと思うのですが、序章だけで今回の再刊も終わるのかなぁ。とはいえ、不細工な南郷一之と華麗な永井景明、この二人にまた会えるのは、大ちゃんフリークとしては喜ばしい限り。 「売国奴の娘──そんな女性との結婚をのぞむ士官は絶対に宇宙軍大将にはなれないからだね、きっと」・・・涙が出るほど格好いいぞ。2015/09/27
キーツ(Nob Arakawa)
12
そんなエサに釣られるかっ!と思いつつやってしまったホロ苦さ。宇宙が舞台とはさすがにリアリティ無いだろと傍観してたシリーズに手を染めてしまったわけだが続巻以降は絶対に古書で買う宣言!ともあれ内容についてはまごうことなき佐藤大輔。舞台は確かに宇宙だが描いてんのはいつもの軍隊と政治ばかり。やっぱ完結してないんかなこのシリーズ。書き下ろしも完結していないと言う中途半端さにもう流石にこれ以上釣られてたまるかクマー!スカーレットウィザードも絶対に買ってあげないんだからネ!2015/09/30
cavalier0201
10
新書版以来久しぶりの再読だがやっぱり面白い。一章だけでもいいから映像化して貰えないもんだろうか。イラスト解説がついたのも高ポイント。ただ巻末書き下ろし。これはないわー。あそこで終わるとか無いわ~。本作のキーワードに絡む重要エピソード(のはず)なんだから、どうか続き書いてください。2016/01/30