内容説明
合衆国艦隊司令長官兼海軍作戦部長としてニミッツやハルゼーを指揮下に戦争を指導した提督の知られざる人物像とその戦略を描く。生い立ちから青年士官時代、マハンの戦略哲学を受け継ぎ、米英首脳との会談に参画して策定した対日作戦の概要とその経緯、さらに大統領との関係や米海軍内部の確執を詳述する決定版評伝。
目次
第1章 生い立ちと少壮士官時代
第2章 ルーズベルト一族と米海軍
第3章 潜水艦戦隊司令から航空畑へ
第4章 スターク海軍作戦部長
第5章 日米開戦前夜
第6章 チャーチルとスターリン
第7章 日米開戦
第8章 中期太平洋戦争とキング
第9章 後期太平洋戦争とキング
第10章 戦いの終結 狡兎死して走狗烹らる
第11章 おわりに
著者等紹介
谷光太郎[タニミツタロウ]
1941年、香川県生まれ。63年、東北大学法学部卒業。同年三菱電機入社。94年、山口大学経済学部教授。2004年、大阪成蹊大学現代経営情報学部教授。2011年、同校退職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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竜王五代の人
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日本語では数少ない、第二次世界大戦の連合軍側提督ものの一冊である。アメリカ海軍のトップで、アメリカ軍のトップ4である統合参謀長会議の一員であったキング提督が題名になっているが、その周辺、ルーズベルトやチャーチルやらも含めた最上級層の話になっていてキングにイマイチ焦点が合っていない感がある。ただ、彼らの中になって唯一、対日本(太平洋戦線)に主眼を置き、絶対折れることもなく主張し続けたことは分かった。あと、大戦で燃え尽きてしまった人の一人だが、日本の将軍・提督でそこまで身を傷めた人がいるだろうか?2021/07/01
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