中公文庫
郊外の一日―新チェーホフ・ユモレスカ〈1〉

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 364p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122061163
  • NDC分類 983
  • Cコード C1197

内容説明

チェーホフを訳し始めて三十年超。このユモレスカ二冊で、個人全訳が終わる。チェーホフを訳すことで、慰められ、励まされてきたという訳者。推敲を重ねたていねいな訳文から、ロシア民衆の愛すべき姿、優しい心根が浮かび上がる。傑作の名高い作品から知られざる名品まで、短篇小説好き垂涎の魅力的な作品群。人間がいとおしくなる読書体験。

著者等紹介

チェーホフ[チェーホフ]
1860年、ロシア生まれ。モスクワ大学医学部を卒業し医師となる。1904年、療養中のドイツで死去するまで、44年の短い生涯に、数多くの名作を残す

松下裕[マツシタユタカ]
ロシア文学者。1930年、朝鮮鎮南浦府生まれ。早稲田大学ロシア文学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

刳森伸一

5
新潮文庫から数えれば3冊目のユモレスカ。愚かさと悲哀とが絶妙に合わさったチェーホフの笑いが相変わらず楽しめる。これだけの作品数がありながらどれも違った面白さがあるので感心するばかり。2018/08/30

relaxopenenjoy

3
人間臭い短編集で読みやすい。表題作が一番心に残った。あとは、ユーモア、悲哀、自虐、不条理、強欲、親子関係、夫婦関係、飲酒、階級制度、都会と田舎などなど人間の、あるいはロシア社会の様々な側面を風刺し、描き出す。会話文も、百姓なら方言風だし、貴族ならちょくちょくフランス語が入るなど、其々にふさわしい訳も素晴らしいと思った。精進落とし?が気になった。2017/11/28

Ribes triste

3
待ってました。哀しさも悲惨さもあるのに、どこか滑稽で温かく絶望的な気分にはならない。そんな物語の世界観が好きです。すぐに読み終えるのがもったいなくて、ゆっくりゆっくり読みました。2015/05/30

ごっし

0
チェーホフこそナンセンスを語りうる作家では無いのか2017/03/22

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/9709272
  • ご注意事項

最近チェックした商品