内容説明
丸の内のオフィス街で爆破事件が発生。現場の物流企業で事情聴取を行った一之瀬は、企業脅迫事件と直感する。昇進前の功名心から事件担当を名乗り出ると、教育係の藤島からは一人でやれ、と突き放されてしまった。管内で新たに殺人事件も起き…。新米刑事・一之瀬に、自立の刻が訪れる。文庫書き下ろし第三弾。
著者等紹介
堂場瞬一［ドウバシュンイチ］
１９６３年生まれ。茨城県出身。青山学院大学国際政治経済学部卒業。２０００年秋『８年』にて第１３回小説すばる新人賞を受賞（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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あすなろ
132
お前さんの方からどうしますか？と聞いてきたよな。それがなくなっただけでも進歩。そんな藤木に認められ、ファンサービスの失踪課高城賢吾にもアドバイスされる我等がルーキー一之瀬。そう、彼は成長し試験にも受かった身。少しだけ背伸びしたストーリー展開。この3巻目で第一弾は終了という。今後の展開を期待したい。少しだけ苦言呈すれば、ルーキーらしさを描いてきたので、それが減りつつあり、そこに面白味を感じていた読者の愉しみが減っていくこと。仕方ないことではあるが。2016/01/12
ゆみねこ
74
ルーキー・一之瀬拓真は昇進試験に合格、次の人事異動で本庁捜査一課に配属される見込み。そこに巻き起こる企業爆破事件と近くで起きた殺人事件。拓真の大失敗とそれをフォローしてくれる先輩諸氏。いよいよ次のステージに進む拓真の活躍をこれからも楽しみにして待つことにします。2016/03/17
ｼ也
74
一之瀬、次巻から警視庁本部捜査一課に異動するのか。これは楽しみである。今回は前巻でちらりと出てきた企業恐喝に端を発する企業ビル爆破事件で、丸の内で起きた例の事件を連想させる。さらに殺人事件が起き... 。と、「踊る大捜査線」を思い出させる展開。しかし、そんな事より高城警視を筆頭に明神が。さらに名前だけとはいえ阿比留も登場したことに興奮。まさかの一方面分室室長とは。しかも明神は警察官を続けていて安心。しかし、「俺の嫁」とはまた、なんとも言ってみたい台詞である2016/01/19
Carlos
71
ゆとり世代な刑事が主人公ですか。シリーズ真ん中から入ってしまったけど、前後も、手に入ったら読もう。2022/11/20
Tsuyoshi
68
一ノ瀬拓真シリーズ第３弾。巡査部長への昇進を控える中、オフィスでの爆破事件の捜査において功名心からかミスを重ねてしまい最終的に重大な失態を招いてしまう展開に。失踪課シリーズの高城警視も登場するなど他作品のキャラとのコラボは堂場さんならではのもので楽しめる。 2018/10/12
