中公文庫<br> 阿寒に果つ (改版)

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中公文庫
阿寒に果つ (改版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 418p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122061033
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C1193

内容説明

阿寒湖を見下ろす雪の峠で、天才少女画家・時任純子は美しい遺体となって発見された。十八歳という若さで、彼女はなぜ自ら死を選んだのか。彼女が一番愛したのは誰だったのか。彼女に深く関わった六人の視点から描き出す、少女の鮮烈な人生。愛と死で華麗に彩られる渡辺文学の礎となった自伝的小説。

著者等紹介

渡辺淳一[ワタナベジュンイチ]
1933年北海道生まれ。医学博士。58年札幌医科大学医学部卒業後、母校の整形外科講師をつとめるかたわら小説を執筆。作品は初期の医学を題材としたものから、歴史、伝記的小説、男と女の本質に迫る恋愛小説と多彩で、医学的な人間認識をもとに、華麗な現代ロマンを描く作家として、常に文壇の第一線で活躍した。70年『光と影』で直木賞受賞、80年に『遠き落日』『長崎ロシア遊女館』で吉川英治文学賞受賞、2003年に菊池寛賞受賞など。2014年4月死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

はっせー

153
主人公含めて6人の視点から自殺した天才画家がなぜ自殺したかを見ていく作品であり、とてもあやうく面白いものだった!実はこの作品は作者である渡辺さんの私小説になっている。渡辺さんの高校時代の話がモデルになっている。この本を書くことによって渡辺さんとモデルになった加瀬純子さんとの思い出を終わられようという意味で書いたのかなと思った。別れは出会いの対義語ではない。別れは常に近くにある。それでも抗って願って一緒にいたいと思えるのは素敵なことで幸せなことでとても悲しいことだと感じれる作品になっていた!2020/09/26

おかむー

62
某アイドルが番組で取り上げていたので読んだのだけれど、うわぁ40年も前の作品ですかよ驚いた。ワタナベ文学初読み。『もうすこしです』。天才少女画家と呼ばれた彼女の自殺から20年、作家となった「私」が5人の男女を訪ね彼女の死と彼女自身の姿の真実を求める。著者自身の実体験をもとにした物語だそうで、なるほど思春期真っ盛りにこういう経験をすれば独特の男女観になるだろうなと。ただ作中ではあれこれ捻って美化しているけれど、「私」を含め「天才少女画家のワタシは頂点にいるうちにウツクシク散るのよ」に振り回されただけとしか…2016/07/23

K K

8
愛ルケの渡辺淳一のベースを作ったとも言える魔性の女を描いた半自伝的小説。何年か前に読み衝撃でしたが、今読むとまたいい。彼女を愛した六人の男の証言から成り立つ本作。純子本人の独白がないのがいい。この男版は、小池真理子の蜜月かな。藤田宜永もそうですが、恋愛小説の名手は年上の女性に筆下ろしをされるか、初恋で魔性の美女に翻弄されるといった過去を持つものなのか。初めての失恋の相手への復讐のため、全男性への復讐のため精神的不感症になるというのはなんとなくわかる。姉妹が切ない。2016/11/02

しらぞう

7
20年ぶりくらいの再読。以前は、若き日の著者である高校生が早熟な同級生に翻弄される姿にドキドキしていた。今読むと、いい歳して妻もいるのに、自分のはるか年下の「女の子」に振り回される中年画家に、妙な共感を覚える。純子のことを、異性としては意識していなかったはずなのに、いつの間にか夢中になり、下僕のように成り果てるみっともなさ。でも理解できる。あくまで、他人の話としてのことではあるが。さて、純子の実像としては、普通の人間に過ぎないのに普通に生きていくことができず、死ぬしかなかったということなのかな。2018/06/15

北の風来坊

5
道立文学館で開催された加清純子展で「阿寒に果つ」を昔、読んだ事を思い出し再読しました。 「愛していたのは、純子そのものであったのかもしれない」この言葉が真実の大部分であったのか。2020/01/08

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