出版社内容情報
文学は心に残る「問い」との出会い。「いま」を切り取る最前線、ベスト短篇アンソロジー。
【収録作品】
石田夏穂「ヘルスモニター」
李龍徳「反男性」
滝口悠生「煙」
今村夏子「三影電機工業株式会社社員寮しらかば」
山下紘加「わたしは、」
朝比奈 秋「雪の残照」
市川沙央「こんぺいとうを拾う」
金井美恵子「夢の切れはし」
川上未映子「わたしたちのドア」
角田光代「星ひとつ」
小野絵里華「夜のこども」
グレゴリー・ケズナジャット「痼り」
牧田真有子「水くぐりの夜」
くどうれいん「スノードームの捨てかた」
【編纂委員】
磯﨑憲一郎
伊藤氏貴(解説)
金原ひとみ
川村湊
島田雅彦
【装幀】
帆足英里子(ライトパブリシティ)
【目次】
内容説明
文学は心に残る「問い」との出会い。「いま」を切り取る最前線、ベスト短篇アンソロジー。文芸誌に発表された短篇作品から、選りすぐりの14篇を収録。いま一番面白い文学を、この一冊で。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
NADIA
24
石田夏穂さんの『ヘルスモニター』を読みたくて借り出したのだけど、この本、ハードカバーとはいえ4000円という価格に驚き!! ところでかねてより「純文学の定義とは?」と疑問に思っていたのだが、巻頭で「読んだ後にスッキリするのがエンタメで、もやもやするのが(純)文学だ」と書かれていた。目からウロコ(笑) 2025/10/11
いちろく
21
いわゆる五大文芸誌で2024年に発表された作品から選出された短編アンソロジー。純文学として書店などでも見かける作家が多く、まさに今を感じる内容も少なくなかった。あえて一作品挙げるとしたら朝比奈秋著「雪の残照」。住民の立場における田舎の医療問題の一端を、読者の立場で眺められた感覚。いわゆる都会や都市どころか地方都市部ですらない場所で、今後確実に日本のあちこちで増加する現実を提示された感覚も。2025/10/06
りぃぃ
9
好きな作家さん目白押し。 再読できたのもあって、得した気分♪2025/09/23
ムーミンママ
4
短編アンソロジー。The 文学!!な作品。夜のこどもが好みでした。2025/09/06
つまみ食い
2
日本文藝家協会が編集して毎年短編アンソロジーを出していると初めて知った。「煙」「星ひとつ」「わたしは、」「雪の残照」「夢の切れはし」「星ひとつ」「痼り」「スノードームの捨て方」が特に良かった。2025/09/15