中公文庫<br> 日本を、信じる

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中公文庫
日本を、信じる

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  • サイズ 文庫判/ページ数 136p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122060869
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C1195

内容説明

「肉は食べるし、お酒は飲む。徹夜で原稿を書く」寂聴さんと、「働くことが大好きで、生きている限りやめない」キーンさん。ともに九十歳を迎える(当時)二人が、今日までの出来事を顧みながら、3・11東日本大震災後の日本、日本の美と文学、さらに自らの老いと死について縦横に語り合う。

目次

第1章 大震災からの日々(二人合わせて一八〇歳;帰化を決めた理由 ほか)
第2章 「日本」の良さは、こんなにも(日本に帰れる喜び;文化を生む底力 ほか)
第3章 同じ時代を生きてきた(日本人が忘れてきたもの;美しい風景を壊さないで ほか)
第4章 「老」「死」と向きあう(健康に秘訣なし;生ききって、はらりと ほか)

著者等紹介

瀬戸内寂聴[セトウチジャクチョウ] [Keene,Donald]
1922年徳島県生まれ。東京女子大学卒業。63年「夏の終り」で女流文学賞受賞。73年中尊寺にて得度。92年『花に問え』で谷崎潤一郎賞、96年『白道』で芸術選奨文部大臣賞、2001年『場所』で野間文芸賞、11年『風景』で泉鏡花文学賞を受賞。06年に文化勲章受章。徳島県立文学書道館館長、宇治市源氏物語ミュージアム名誉館長

キーン,ドナルド[キーン,ドナルド]
1922年ニューヨーク生まれ。コロンビア大学、同大学院、ケンブリッジ大学を経て、53年に京都大学大学院に留学。現在、コロンビア大学名誉教授、アメリカ・アカデミー会員、日本学士院客員。文化功労者。勲二等旭日重光章受章。菊池寛賞、読売文学賞、毎日出版文化賞など、受賞多数。2008年文化勲章受章。12年日本国籍取得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

つねじろう

37
いやあこの90歳タッグは強力。日本の美に魅せられそれを紡ぎ出す日本人をリスペクトし日本人になったキーン氏。その日本の美の象徴だとキーン氏が語る中尊寺で得度を受けた寂聴さんとの対談。東北に縁が深い二人が語る震災の話は涙が止まらなくる。90を越えてなお生を楽しむ力、人に役立つことは何かと模索するエネルギー。まだまだやりたい事は沢山有る。求められてる以上目の前の仕事を一所懸命やると言う。ね、こんな素敵な90歳には憧れるよね。この二人の生き方を追うだけで命の在るありがたさ、生きる事の大切さを本当に学べる気がした。2015/04/25

双海(ふたみ)

31
キーンさんって崩し字も勉強していたんだ。崩し字を習得すれば読める書物の幅が圧倒的に広がりますものね。2015/02/26

佐島楓

30
私たちは、信じるに足る日本をつくっていかなければならない。そう、心から思いました。2015/04/04

nao1

18
キーンさん談「人はなんのために生きるのか ~ 略 ~美のためです~ 略 ~美しい言葉を使い、歌の言葉を引用するのも、自分の知識をひけらかすためではなく、自分の言葉を美しくするためなのです。着るものも行動も、すべて美のため。」正岡子規も、美のために生きたというので、きっと同じ感性のことを言ってるんだろう。日本文学の根底は、上代から脈々と続く「美」だろうなと思いました。本書は簡単な対談だけど、足利義政の東山文化の深い話もキーンさんに詳しく聞きたいというか・・・本が出てるから読めばいいんだけどね。2016/03/13

to boy

18
対談集ってあまり好きではないのですが、これはとてもよかった。キーンさんと寂聴さん、ともに90歳で東北に深い思いを持ち続ける二人が大震災後の日本を語る。読んでいて涙がこぼれて来ます。キーンさんの日本への帰化はもっと前から決めていたことだそうで、初めて知りました2015/03/07

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