内容説明
著名な民俗学者が、複数の人間の血が撤かれた研究室で消えた。娘の理理花は行方を探し、父が失踪直前に訪れた屋敷へ赴く。途中出会ったのは、言葉を話さない謎の青年・草月。彼は父が研究していた“あってはならない存在”を追っているようで。美貌の青年が喪われた神の世界に貴方を誘う!
著者等紹介
宮沢龍生[ミヤザワタツキ]
創作者集団“GoRA Project”のリーダー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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sin
49
中二病なんじゃないかと思わせるような作者の勿体ぶった人物造形が鼻につくが怪異の表現はなかなか興味深い。這いずり移動する主人公達を想像すると違和感ありありだが、その状況と対比した形で表現された存在の恐怖の演出が見事だと感じる。にしてもこの手の作品に共通する登場人物のアニメチックな幼さは時代というものなのだろうか?「あ!」もうひとつ、この話何も解決しないまま続く…ですのでご注意2015/10/16
しゅてふぁん
46
新刊を読む為に再読。こんなにキョーレツな内容なのに、‘這いつくばる者たち’の存在すら忘れてしまっていた自分が情けない。こんな経験は絶対にしたくない!2020/01/12
眠る山猫屋
33
読み易かった。主人公よりも沢村草月や徳川清輝のキャラクターに興味を牽かれた。ひねくれていて小物っぷりも甚だしいヒーローって・・・。徳川も闇堕ちしそうな登場人物だし。そして溝呂木、まだチラッとしか登場していないが、興味深い。民俗学的に秘められた(柳田が手を引いた)異界のモノを追う流れは好みだが、人物造形を含めて既視感があるかな。でもこれから化けそうだし、読み易いし追いかけたい作家さんだ。2018/02/28
coco
28
ホラー&ミステリー。理理花と草月、いいコンビだと思う。二人以外の登場人物も一癖二癖あって気になる。館での姿は、外から見れば正直笑える姿だとは思うんだけど、実際自分が中にいたらと想像するとゾワゾワ背筋が寒くなる。まだまだ謎だらけ。。続編楽しみです。2015/02/26
しゅてふぁん
21
『這いつくばる者たちの屋敷』怖すぎる。想像してぞわぞわ、頭に思い描いたことを後悔しながら読み進み、また想像してぞわぞわ。久しぶりの感覚で、夜に読んでしまったことをまた後悔。でもおもしろかった。草月が無礼極まりないし、徳川も変わってるし、溝呂木は正体不明だし、とにかく謎だらけ。というか、何一つ明らかになってない。続きを読むのが楽しみ。2016/07/03