中公文庫<br> 新編 特攻体験と戦後

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中公文庫
新編 特攻体験と戦後

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  • サイズ 文庫判/ページ数 220p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122059849
  • NDC分類 916
  • Cコード C1195

内容説明

太平洋戦争で「特攻死」を目前に生き残った若者たちは、何を思い、戦後をどう生きてきたか。戦争を文学作品として記録した二人の作家が、戦艦大和からの生還、震洋特攻隊隊長という極限の実体験とそれぞれの思いを語り合う。同世代の橋川文三、吉本隆明、鶴見俊輔の関連エッセイを追加した新編増補版。

目次

1(特攻体験と戦後;近くて遠い人;特攻隊体験;島尾さんとの出会い;旧版解説)
2(戦中派とその「時間」;島尾敏雄―戦争世代のおおきな砦;吉田満―戦中派が戦後を生きた道)

著者等紹介

島尾敏雄[シマオトシオ]
1917(大正6)年、横浜に生まれる。40(昭和15)年九州帝国大学法文学部経済科に入学、のち文科に再入学。43年私家版『幼年記』を刊行。同年9月末繰り上げ卒業、10月海軍予備学生を志願、特攻隊隊長として加計呂麻基地で敗戦を迎える。61年「死の棘」で芸術選奨、77年『日の移ろい』で谷崎潤一郎賞、78年『死の棘』で読売文学賞・新潮日本文学大賞、85年『魚雷艇学生』で野間文芸賞を受賞。ほか著書多数。1986(昭和61)年没

吉田満[ヨシダミツル]
1923(大正12)年、東京に生まれる。43(昭和18)年12月東京帝国大学法学部在学中、学徒出陣で海軍に入る。44年2月少尉任官し「大和」乗組、45年4月副電測士として沖縄特攻作戦に参加、駆逐艦に救助されて生還。同年10月『戦艦大和ノ最期』の初稿を書くが占領軍により発禁処分を受ける。12月、日本銀行入行。1979(昭和54)年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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国士舘大学そっくりおじさん・寺

28
読友さんの呟きで、加藤典洋の解説が百田尚樹批判だと知り、興味倍増して読んだ。『死の棘』島尾敏雄と『戦艦大和ノ最期』吉田満の対談に橋川文三の文章、吉本隆明の島尾追悼、鶴見俊輔の吉田追悼と加藤典洋の解説を加えた新編集。島尾は特攻しなかった特攻隊、吉田は特攻した大和から奇跡的に生き残った人物。終戦した途端、基地の現地人が冷たくなったり部下が指示に従順でなくなったという話がリアルで怖い。加藤の百田批判は至ってまともなものである。ただし一言「愚劣ともいえる右翼思想の持ち主」とある。読んでよかった一冊。2014/10/04

23
大東亜戦争終戦から約30年経て元特攻隊員であった作家の島尾敏雄さんと吉田満さんの戦争・特攻についての対談本です。島尾氏は震洋特攻、吉田氏は大和特攻で死ぬための訓練に明け暮れ、最終的に生き残られ、あの戦争の話を記憶として語れるようになるのに30年かかったのだそうです。当時の特攻隊員の思いは赤紙や志願で違ったものであったし、隊(隊長の性格)の雰囲気や陸・海軍でも違った状況であったのですが、この2人の対談はおおよその軍人さんが感じたことを代弁しているのではないかと感じました。今となっては貴重な対談です。 2016/01/16

テイネハイランド

15
図書館本。学徒出陣で海軍に入り、戦艦大和に配属後、昭和20年4月の沖縄特攻作戦に参加した吉田満氏。大学を卒業後、海軍予備錬に志願し、震洋特攻隊長として終戦を迎えた小説家の島尾敏雄氏。終戦後32年経った昭和52年に、戦争中の体験を振り返る対談が主項目になっています。初対面での対談のせいか、お互いに対して遠慮があったり、話題がすぐに拡散したり、第三者が読むには説明が不足していたりと、一冊の本としてまとまりが悪いのが欠点。今度は二人の単独の著書(「出発は遂に訪れず」「戦艦大和ノ最期」)を読んでみようと思います。2017/06/06

CTC

13
14年新編で中公文庫。底本は81年の同文庫で、初出は77年の文藝春秋対談企画。『死の棘』の島尾敏雄さんは震洋特攻隊長(180名を率いる)で…吉田満さんは『戦艦大和ノ最期』。静かな対談になんとも特攻隊生き残りの凄みを感じざるを得ない。いったい“大和特攻”は決死ではあるけれど必死ではなく、厳密には特攻ではない。しかし短い戦闘で16回の空襲があり、「ああいう形式の戦闘は、もう2度と、この地上にはない」ほどだった。一方島尾さんの部隊は1人の死者も出していないのだが…只管体当たりの訓練に徹していたわけで。。2017/04/21

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