内容説明
主を信じよ。ついてくる気のない者には主が死を与える!苦難の続く旅に不満を募らせる民は“ご利益”欲しさに黄金の神像を造ってしまった…。
著者等紹介
里中満智子[サトナカマチコ]
1948年1月大阪生まれ。1964年、高校在学時に『ピアの肖像』で第1回講談社新人漫画賞受賞、デビュー。1997年、全集「マンガ日本の古典」の『心中天網島』で第1回文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞受賞。2006年に全作品及び文化活動に対し、文部科学大臣賞受賞。2010年文化庁長官表彰受賞。日本漫画家協会常務理事/マンガジャパン代表/NPOマンガサミット運営本部代表/大阪芸術大学キャラクター造形学科教授など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
JACK
8
◎ マンガで判りやすく紹介された旧約聖書。エジプトで低い地位の肉体労働力として使われてきたイスラエル人たち。王朝とイスラエル人の対立は収まらず、イスラエル人はエジプトを脱出する。その脱出の際に民を導いた男がモーセ。彼は主の声を聴き、イスラエルの民を「約束の地」へと導こうとするが、エジプト軍の追手が迫る。また、いつまでも着かない約束の地への不安と不満が膨らみ、その大移動は困難を極める。主を疑う者に対して主が下す容赦のない苛烈な罰には圧倒されてしまいます。余りにも厳しすぎるのでは…。2014/09/23
卯月
4
創世記。父に愛されるヨセフは、妬む兄たちに奴隷として売られる。ヨセフはエジプトで認められて出世し、「イスラエルの民」がエジプトに定住して数が増える。そして約400年後、モーセが生まれ出エジプト。そういや、エジプトからカナンへ向かうルートのどこで、海が割れて渡るんだろうね。……聖書は他でも読んでいるから内容は知っているが、漫画だと、モーセと一緒にエジプトを出る民が数頁ごとに掌返して凄いな! モーセはカナンを見渡す山で、カナンへ着くことなく亡くなり、ヨシュアが人々を導いてカナン定住を目指すところで3巻へ続く。2023/07/01
arianrhod
4
結構有名シーンが多かった。ストーリーのまとめに里中満智子の小さな、抜け感のある解説コーナーが入るのだけれど、人類最初の男女アダムとイブから創世記までの家系図、そして何世代も過ぎての出エジプト記のモーセ、アロン、ミリアムが誰の血脈だったのかザックリ解る簡単家系図が大好きです。確かにファンタジーと史実の狭間をゆったりと微睡む感じだよね。最後の石井さんの解説も面白く、バーランド・ラッセルの自由人の十戒❝A LIBRAL DECALOGUE❞のように解釈できれば仁義なき宗教争いも平和解決するのに。2017/04/20
スリカータ
4
旧約聖書に登場する人は信じられない位長生きで、老年になってから出産する。時間の単位が現在とは違うのか?神様は寛大ではなく、いじけると人に懲らしめを与え、機嫌がなおったりもする。こんな神様はいやだな。笑2014/09/08
areazione
2
やたらと長くて、たくさん人名が出てくるイメージがあって、旧約聖書は手付かずだった。ところが、ストーリーだけをとってみると、こんなに面白くて分かりやすいとは!むき出しの暴力が続出するため、契約を破ったらこうなるよ、と衝撃をもって体感する。まるでハリウッド映画のようだ。変な言い方だけど、当時のイスラエルの民にとっては、先祖の話を聞くことが一種の娯楽だったのかもしれない。いろいろな意味で、人間って昔っから変わらないものだなと思わされる。2014/09/17
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