内容説明
幼少期、両親を火事で亡くした新門辰五郎は、町火消十番「を」組の頭取・町田仁右衛門に引き取られる。火消や喧嘩の仲裁で男を上げ、遂に「を」組を継承。その名を慕い国定忠治ら名だたる侠客が草鞋を脱ぐ。そんな辰五郎を見込んだ勝海舟は、のちに第十五代将軍となる一橋慶喜に引き合わせるが…。文庫書き下ろし。
著者等紹介
柳蒼二郎[ヤナギソウジロウ]
1964年、千葉県生まれ。日本大学経済学部卒。広告代理店勤務を経て看板製作会社を経営。2001年、『異形の者』で第七回歴史群像大賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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nakmas
2
江戸⇒明治の時代変革は、 支配階級だけのものではなかった。 他の身分階級にとっても、 戦乱に巻き込まれるだけにとどまらず、 それまでになかった変革だったんだろう。 任侠にとっても例外ではなかった。2015/11/09
辺野錠
2
新門辰五郎は名前しか知らない人だったが大体こういう人だったのか。熱い侠であった。そんな中で小金井小次郎が熱いやり取りで印象的なキャラクター。そしてお芳って親が親だし架空人物かと思ったら実在人物だったのね。土方歳三や清水次郎長など登場人物も豪華メンバーで出会い方がフォレスト・ガンプっぽい。市も登場して天保バガボンドの後日談的内容なのも楽しい。2015/10/30
あんこ
0
曽祖父と同じ名前の方の一生。恐れ多い。時代小説が好きなのは、生死がさらに身近にあった時代だったからなのかもしれない。2017/10/28
トラジ
0
読み始めてすぐに号泣。新門辰五郎の侠ぷっりにやられました。国定忠治、座頭の市など魅力的なキャラがいっぱい登場。天保水滸伝の続編的ストーリー。2014/07/27
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