中公文庫
13日間―キューバ危機回顧録 (改版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 200p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122059429
  • NDC分類 259.1
  • Cコード C1122

出版社内容情報

第3次世界大戦を食い止めたのは、対立する米ソ2国の指導者の、理性と英知だった。感動の実話

内容説明

冷戦の最中の一九六二年十月、ソ連の支援を受けるキューバでミサイル基地建設が始まった。アメリカ軍部は攻撃を主張するが、平和を願うケネディ大統領は、敵対するソ連の指導者フルシチョフ首相との「対話」の道を探る。第三次世界大戦の危機を寸前で食い止めた二人の決断を、弟の眼で描いた記録。

目次

13日間キューバ危機回顧録(だまされた米国;大統領の決断;運命の瞬間;最悪の一日 ほか)
記録文書(ケネディ大統領演説―一九六二年十月二十二日;米国の宣言―一九六二年十月二十三日;米州機構の決議―一九六二年十月二十三日;ウ・タント氏の国連安全保障理事会に宛てた声明―一九六二年十月二十四日(ケネディ大統領、フルシチョフ議長宛ての書簡を含む) ほか)

著者等紹介

ケネディ,ロバート[ケネディ,ロバート] [Kennedy,Robert F.]
1925年生まれ。51年米国司法省に入り、上院の各種委員会の調査官となる。61年兄である第三五代大統領ジョン・F.ケネディの就任と同時に司法長官となり、兄暗殺後のジョンソン政権下でも留任。64年ニューヨーク州選出の民主党上院議員に当選。ボビーの愛称で青年層、黒人層、リベラル階層に人気があった。68年に大統領選に出馬、カリフォルニア州予備選勝利の直後、ロサンゼルスで暗殺された(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

スプリント

9
ケネディ大統領の弟であるロバート・ケネディによるキューバ危機の回顧録です。取り返しのつかない事態に陥ることを回避した米ソ首脳の決断は賞賛に値すると思います。2016/12/18

ikatin

7
この限られた時間にこれだけのやり取りがなされている物凄い状況。普通の精神では耐えられないだろう。ケネディ大統領、やはり只者ではない。記録文書が英文併記されていたらもっと臨場感があったかもしれない。2015/02/11

Abiko Eiichi

6
今から50年以上前、人類は滅亡寸前の危機に瀕しました。キューバ危機です。本書は米国側関係者のその回想録です。短編ながら一文が重く、人類の命運を委ねられた者達の苦悩が再現されています。読了して感じるのは、この交渉は個人的な信頼と友情というひどく人間的な関わりがあったからこそ可能だったということです。その意味では狭い民族主義に毒された分かり合えない者同士が闘う現代の方がよっぽど危機的状況だといえます。人類が永く繁栄する種となるには、本書のような先人の叡智を学ぶ力を各個人が持つことが不可欠であると思いました。2014/11/10

4
当事者による回顧録であり、危機からそれほど経たず書かれている上にケネディ・テープによって裏が取れているというなかなか稀有なもの。「ミラー・イメージングの罠」にあるように問題が無いわけではないが、こういうのをちゃんと発表して(彼らの価値観なりに)良いも悪いも曝け出すのがアメリカの強さの源泉の1つなのかもしれない。2019/07/06

h t

4
自分の判断次第で世界が核戦争になるっていう状況でトップレベルの指導者が何を考えどう振舞うのか。緊迫感があっていい。2014/08/09

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