出版社内容情報
室町から安土桃山時代。僧侶や武士の描いた日記や、五山文学とよばれた漢詩文をはじめ、能・狂言や御伽草子など、後世にまで伝わる豊饒な文学世界。
内容説明
室町と安土桃山時代。能・狂言や御伽草子など、後世に伝わる豊饒な文学世界。
目次
室町時代の日記とその他の散文
文学としての能・狂言
五山文学
室町時代のフィクション―御伽草子
十六世紀後半
著者等紹介
キーン,ドナルド[キーン,ドナルド] [Keene,Donald]
1922年ニューヨーク生まれ。コロンビア大学、同大学院、ケンブリッジ大学を経て、53年に京都大学大学院に留学。現在、コロンビア大学名誉教授、アメリカ・アカデミー会員、日本学士院客員。文化功労者。勲二等旭日重光章受章。菊池寛賞、読売文学賞、毎日出版文化賞など、受賞多数。2008年文化勲章受章
土屋政雄[ツチヤマサオ]
1944年、長野県生まれ。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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佐島楓
19
「室町時代の日記とその他の散文」、「文学としての能・狂言」、「五山文学」「室町時代のフィクション」「十六世紀後半」。この時代の文化については知らないことが多く、特に能・狂言について参考になった。これにて文庫版完結、全巻読了できて幸せだった。ものすごい数の参考文献を読んでこられたキーン先生には敬意を表すしかない。本当に大変な方だと思う。とても勉強になりました。2013/12/31
fantamys
2
能狂言の他、文学史の片隅に追いやられる16世紀の文学から近世の萌芽をみる2023/04/28
零水亭
1
五山文学に興味があり購入。 この本と関係ないが、五山文学はもっと研究され、もっと一般向けの本が出て欲しい分野と思う。絶海中津『蕉堅稿』(漱石センセイの愛読書だったようで、彼の漢詩にも出ている。漱石詩注参照)は全詩が入矢義高先生の注釈付きで岩波書店「新日本文学大系(?)」から出ている(他の禅僧の代表作数首ずつと一緒に)ので、『蕉堅稿』だけで岩波文庫から出版しても充分売れそうに思うが…2019/07/19