中公文庫
シリーズ日本の近代 メディアと権力

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  • サイズ 文庫判/ページ数 487p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122058248
  • NDC分類 070.21
  • Cコード C1121

出版社内容情報

「社会の木鐸」「不偏不党」「公正中立」その実態は? 知られざる新聞の歴史を豊富な史料で描き、番記者、記者クラブなど今日のメディアが抱える問題点を根源に遡って検証する。

内容説明

「社会の木鐸」「不偏不党」。反政府の姿勢が強調される近代日本の新聞だが、その実態は?幕末、幕府の情報公開に始まった新聞は、藩閥政府と民権派の抗争、大正デモクラシー、昭和の統制の時代と、権力との隠微な関係を保ち続けてきた。現在のメディアが抱える問題点を根源に遡って検証する。

目次

プロローグ 新聞史からメディア史へ
1 メディアの創生
2 スキャンダルとキャンペーン
3 藩閥と議会のはざまで
4 日露戦争と新聞の変貌
5 平民宰相のメディア=コントロール
6 昭和の動乱と新聞の“転向”
7 昭和十九年の情報公開
エピローグ 独立新聞というユートピア

著者等紹介

佐々木隆[ササキタカシ]
1956年神奈川県生まれ。東京大学文学部国史学科卒業。同大学大学院人文科学研究科国史学専門課程博士課程単位取得退学。同大学新聞研究所を経て、聖心女子大学文学部教授。日本近代史専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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1
幕末から終戦まで約90年間におけるメディアと権力の関係史。新聞の中に元々共存する、政治や権力に対する遠心的と求心的両要素は、従来では前者の存在感が高かったのに対し、後者をも見つめ直すことを促す。新聞紙の創刊や運営は金銭的に困難だったことを前にして、資金面において権力への依存度によって、メディアと権力の関係は複数のパターンを示したという指摘はとても興味深かった。新聞だけでなく、電話や通信社、ラジオなど多様なメディアを視野に入れたが、雑誌にはほぼ触れていない。メディアの速報性重視が理由だったのか。2024/06/12

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