中公文庫<br> 近代異妖篇―岡本綺堂読物集〈3〉

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中公文庫
近代異妖篇―岡本綺堂読物集〈3〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 286p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122057814
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C1193

内容説明

名作「青蛙堂鬼談」の拾遺集ともいえる怪談・奇談集。武家屋敷の因縁ばなし、人をひとり殺してきたと告白する藝妓のはなし、影を踏まれるのが怖くて外にでられなくなった娘のはなしなど、江戸から大正期にかけてのふしぎな話をあつめた。附録として単行本未収載の短篇二篇を添える。

著者等紹介

岡本綺堂[オカモトキドウ]
1872年(明治5)東京生まれ。本名は敬二。元御家人で英国公使館書記の息子として育ち、「東京日日新聞」の見習記者となる。その後さまざまな新聞の劇評を書き、戯曲を執筆。大正時代に入り劇作と著作に専念するようになり、名実ともに新歌舞伎の作者として認められるようになる。1917年(大正6)より「文芸倶楽部」に連載を開始した「半七捕物帳」が、江戸情緒あふれる探偵物として大衆の人気を博した。1939年(昭和14)逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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syaori

64
『青蛙堂鬼談』を編むときにこぼれ落ちたお話を集めたという体裁の奇談集。「もうみんなと遊ばない」と言いに来た死んだ娘、友人の死を知らせる見知らぬ女、幾つもの偶然が重なって父の手に戻って来た死んだ娘の指輪など、前作よりも条理が立たない、「有意か無意か」人の情念なのか「そこに何かの秘密があるのか」分からない物語が多く、個人的にはこちらの方が背筋が寒くなるような話が多かったです。それでもなお闇の中を覗き込ませる魅力は健在で、ほの暗く艶めかしく、後からだんだん「なんだか気味がよく」なくなるような世界を堪能しました。2022/02/18

HANA

44
どこも変わった所はないのに恐ろしい山中の旅人、影を踏まれることを極度に恐れる女、祟を引き起こすという藻に触った女。様々な現とも幻ともつかぬ話が、次から次へと語りだされていく。どの話も偶然起こった出来事なのか怪異の仕業なのか、その狭間に位置するようなものばかりで、そのどっち付かずの不安定さが一段と怖さを引き出していく。特に「木曾の旅人」「影を踏まれた女」は何度読んでも絶品。その他の話も外れというものが無く、このジャンルにおける著者の力量を思い知らされる。付録も当時の実話怪談で、単行本未収録だったのが不思議。2013/05/02

シュラフ

27
宮部みゆき、松本清張、宇江佐真理らの江戸ものがよいといってもしょせんはつくりもの。だが、岡本綺堂の江戸ものは本物である。なんといっても岡本綺堂は1872年(明治5年)の生まれ。明治生まれとはいいつつも関東大震災(1923年)の前の東京の街に住んでいたのだから、江戸風情そのままの中で暮らしていたのだ。だからその作品にも当然に江戸の空気を感じることができる。この江戸の街でおこった多くの不思議なことが書かれている。今ではオフィス街となって怪異とは無縁のような地でおこったかつての不思議な物語に思いをよせる。2015/09/29

澤水月

23
「赤い杭」が現代…今そのものでも繰り返されていそうな「震災とお上の杓子定規さ」がモチーフとなる不気味で切実な怪談で驚愕。実話み強く感じた(新聞に1度発表されたままだったそうで実際に採話されたものかもしれない)。影を踏まれた女、木曽の旅人などなど色んなアンソロに入った名作ぞろいだが月の夜がたり・父の怪談・雨夜の怪談あたりは創作み薄め、現代実話怪談の嚆矢のよう…な、中、某話、「妖異よりも怖いのは人間」と思わせる話もあり、まさかの「人間系イヤ怪談」の味わいまであって非常にお得感。それにしても御家人たちの建前辛い2018/09/09

翠埜もぐら

20
亡き父が「半七捕物帳」が好きで引きずり込まれた岡本綺堂。探偵ものだけでなく怪談奇談も多く書いているのですが、半七物も半分怪談のような話が多く、泉鏡花のような「お耽美」ではありませんが幽玄というか情緒というか、時の流れがゆっくりしていた時代の怖い話です。「鐘ヶ淵」は鐘が沈んでいて女性の髪を使った綱でないと引き上げられないとか色々聞いてはいましたが、綺堂ならではの一ひねりしたお話になっていて、おやそう来ましたか。近代篇なので御一新前の話から関東大震災後の話まで、綺堂は江戸物ばかりかと思っていたので新鮮でした。2022/07/15

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