中公文庫
リンカーン〈下〉奴隷解放

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 525p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122057654
  • NDC分類 289.3
  • Cコード C1122

内容説明

一八六三年一月、奴隷解放宣言が公布され、「奴隷解放」が戦いの名分になっていく。ゲティスバーグで連邦軍が大勝利、歴史的な名演説を行う。さらに奴隷解放を揺るぎないものにするために憲法修正条項の成立に向けて邁進する。再選を果たし、苦難を乗り越えて修正条項は議会を通る。戦争も終結するが、暗殺者の凶弾に倒れる。

目次

第19章 尻に火がついた―一八六三年冬春
第20章 実力者は絶好調なり―一八六三年夏
第21章 空気がきな臭い―一八六三年夏秋
第22章 いまだ急流にあり―一八六三年秋
第23章 あの中には人がいる!―一八六四年冬春
第24章 アトランタはわれわれのものだ―一八六四年夏秋
第25章 聖なる力作―一八六四年‐一八六五年冬
第26章 最後の数週間―一八六五年春

著者等紹介

グッドウィン,ドリス・カーンズ[グッドウィン,ドリスカーンズ][Goodwin,Doris Kearns]
ニューヨーク・ブルックリン生まれ。コルビー大学卒業後、ウッドロウ・ウィルソン・フェローシップを獲得してハーバード大学で行政学を学び、博士号を取得。当時のリンドン・ジョンソン大統領に招かれ補佐官となる。その後、ハーバード大学教授としてアメリカの大統領制を教える。代表作にピュリツァー賞を受賞したNo Ordinary Time

平岡緑[ヒラオカミドリ]
福岡県に生まれる。上智大学卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Jack Amano

2
漸く読了。アメリカの歴史について深い知識があるともっと面白いんだろうなと痛感。アメリカの歴史について、実はほとんど知らないということがよく分かった。(歴史として語られる期間が短いので、深く掘り下げる必要がある) 下巻は奴隷解放と南北戦争、そして凶弾に倒れるところまで。奴隷制は、リンカーンの奴隷解放宣言からなくなっていくが、差別という形で、根深く残っている。アメリカの深く暗い社会問題でもある。史上最高と言われた大統領は、正しいことをしようとしただけだ。それが一番難しいのかもしれない。2023/12/26

シロスケ

2
ついに読了。いやぁ、苦戦しました。リンカーンは大好きになりましたが、やはりベースとなる知識が少ないといけませんね。暗殺は凄くあっさりで、このあたりもう少し詳しい話読んで見たいところです。2014/03/30

mdsch23

2
1864年1月の章を読み始めたところで映画を見ました。著者が調べた史実を上手く編集して、憲法修正第13条を巡る政治/会話劇に仕立てていた。本書に掲載されている歴史上に人物たちがそのまま動き出したかのような絵作りで何がフィクションで何が原作から活かされたのか楽しく読む事が出来ました。それにしても本作の最後の100ページが2時間30分の映画になるのはなかなか不思議であり、面白いところです。2013/04/24

大竹 粋

1
偉人伝はなく、事実の積上げと、仲間たちとの関係を主眼に浮き彫りにした時代の瞬間。硬派な歴史物であり、日本なら吉村昭のような緻密な情報の塊でもあるが、訳者のあとがきにあるとおり、南部の言い分、演説の臨場感、登場人物の個人的なストーリー(仮説として)などの連続性が感じられずに、日記や手紙、記録文をつなぎ合わせた論文という印象が強かった。同時代のインディアン側の視点からも追いかけるが、奴隷制度は嫌だが有色人種もみとめたくない、という北部=現在のヤンキーにつながる本音がつかめたことでより立体的に解釈ができる。2013/07/13

Atsushi Ishibashi

1
スピルバーグの映画見てから興味を持ち、上、中、下とかなり時間かかりましたが読みました。リンカーン自身について深く描かれているというよりも、リンカーンを取り巻く人物のストーリーも多々あり、映画の原作のつもりで読むとちょっと違う感じです。すでに歴史を知ってる方や、他のリンカーンに関する書籍を読まれている方には読みごたえがあるかと思います。2013/07/07

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/6294169
  • ご注意事項

最近チェックした商品