中公文庫<br> シリーズ日本の近代 企業家たちの挑戦

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中公文庫
シリーズ日本の近代 企業家たちの挑戦

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  • サイズ 文庫判/ページ数 503p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122057531
  • NDC分類 335.21
  • Cコード C1121

内容説明

三井、三菱、住友など財閥が勃興し、古河市兵衛や大倉喜八郎ら政商が活躍した明治を経て、大正昭和の大衆化の時代に消費者本位のビジネスを展開した小林一三、松下幸之助、本田宗一郎まで、大変動の時代をビジネス・チャンスと捉え時代を先どりした経営者たち。彼らの手腕と発想はどう培われたのか。

目次

プロローグ 経済発展と企業家
1 江戸から明治へ
2 三井・住友・鴻池の危機と打開
3 政商たちの時代
4 会社制度・財閥と雇用経営者
5 大衆本位事業の時代

著者等紹介

宮本又郎[ミヤモトマタオ]
1943年、福岡市生まれ。神戸大学大学院経済学研究科修士課程修了。大阪大学経済学部長、関西学院大学大学院経営戦略研究科教授を経て、大阪大学名誉教授、関西学院大学と大阪経済大学客員教授、経済学博士。88年、『近世日本の市場経済―大坂米市場分析』(有斐閣)で日経経済図書文化賞、89年に同書によりNIRA政策研究・東畑記念賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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Hiroshi

5
企業家が如何に行動したのかを辿る起業者史学を書いた本。各財閥の成立過程がわかって面白い。①江戸期(嘉永6年)、②幕末期(文久4年)(開港後)、③維新期(明治8年)(維新の混乱)、④企業勃興期(同21年)(松方デフレ後)、⑤工業化期(同5年)で長者の入れ替わりがある。①~⑤で維持し得た家は1割に満たない。①の長者、三井・住友・鴻池では鴻池は財閥になれなく、三和銀行だけである。財閥の成立では、三井は①では呉服商と両替商だったが、三野村利左右衛門は呉服商を切り離し、三井銀行と三井物産で三池等の炭鉱経営等をした2025/05/06

1
近代日本の経済発展を企業家の行動から描きだす本。人間的な企業者活動はその大小を測定することは困難だと考えられるが、シュンペーターやコール、チャンドラーの「企業者史学」の議論を導入することで、分析の軸を明示している。特に後発国としての近代日本の分析においてはシュンペーター理論の拡張版(模倣者・二番手、組織、文化・社会構造の重視)を参考。こうした議論の導入で個々の企業家の行動が見えやすくなるのが特徴的。ただ、「マージナル・マン」はよくわからないところが残る(「周縁」か「複数の階級/集団を跨る存在」か)。2025/07/17

熱東風(あちこち)

0
近現代史の政治や経済についての本はそれなりに読んできたが、経営については殆ど読んでこなかったので、新たな視点で読めて新鮮だった。三井や住友といった歴史のある会社については詳しく、阪急やホンダ、松下などの比較的新興企業については短めに述べていて、その辺りのバランスもいい。最後に年表も付いているので、企業ごとの『縦』の歴史と同時に、時代を追いながらの『横』の相関関係も分かりやすい親切な作りとなっている。2014/01/01

スプリント

0
幕末から戦後まで裸一貫で会社を立ち上げた経営者から名家に生まれながらも革新的な事業を立ち上げた経営者まで幅広く網羅されています。幕末から維新にかけてはゼネラリストが、戦後はスペシャリスト的な経営者が重要な役割を担ったのがよくわかります。昭和の経営者でもう一人上げるのであればダイエーの中内さんでしょうか。2013/07/08

さくたろう

0
気迫が違う・・・2013/05/13

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