内容説明
猫と同じ空気を吸い、束の間の猫との逢瀬に身もだえる…。猫を追いつづけた果てに「私」が見たものは!?『私は猫ストーカー』『帰って来た猫ストーカー』を一冊に合わせた完全版。
目次
あなたにもできる猫追いの手引き(めぼしい“標的”を見つけるには;猫ストーキングに適した装い;秘伝!猫に取り入るテクニック;これだけは守りたい猫ストーカー七戒)
実録・猫ストーカーファイル(井の頭公園でサバイバルな大追跡;夜の闇にねかしてあった猫;ひまな私に追われた忙しそうなキジトラ;黒い猫の落書きとほんものの白猫 ほか)
著者等紹介
浅生ハルミン[アサオハルミン]
1966年、三重県生まれ。デザイン事務所勤務および現代美術家としての活動を経て、現在はイラストレーター、エッセイスト(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あつひめ
116
よくもまぁ~という言葉を何度飲み込んだことか。これでもかーーーってくらい猫の隠れ家の紹介をしてくれる。猫好きなら心が浮き立つかも。北海道に来て何が寂しいかって・・・道を歩いていてもネコをほとんど見かけない。街に行けばいるのだろうが住宅地ではほぼ皆無。冬場を乗り越えてまで生きられる野良が少ないのかしら。我が家の猫も野良出身。飼い猫になっても野良同様ふてぶてしい態度。はるみんさんの分析をみて、我が家の猫に当てはめてみたり。私は飼い猫に嫌われているのか???これだけ追いかけるハルミンさんの根性をほめたたえたい。2013/08/21
こみっくま🍏10
50
そこここで見かける野良猫。何処行くの?とか夜は何処で寝てるの?とかうちにも猫がいるので見かける度に思う。でもハルミンさんみたいにストーキングしようと思った事はない。猫情報を色んな所から入手しては猫を追いかける。怪しいと思われても果敢に地域の人に猫にまつわる情報を聞き回る。凄いバイタリティ。何故ここまで・・と半ば呆れつつ感心していたら、あとがきでなるほど。穂村弘さんの「この人は既に猫化している」という言葉で合点がいく。それで猫のトイレで(自分が)おしっこ出来るかな?とかいう発想になっちゃうんだ(笑)2019/02/17
コジ
33
★★★☆☆ 猫の集う情報あればはせ参じる自称猫ストーカーの著者が猫の集会場所を訪れ、そこでの猫および猫好きな人々の交流を綴ったエッセイ。基本はストーカーなので猫との触れ合いは意外とあっさありしている。ましてや猫パパラッチではないのでこれといった猫スクープもないが、著者が猫を追うために費やす行動力は評価する。たくさんの猫さんと触れ合えると話題になっている地域は数多くあるが、猫好きの聖地は何といっても地中海に浮かぶ「マルタ島」。私もマルタ島に行って猫まみれになりたい。2020/02/14
宇宙猫
24
★★★ 猫を探し回るエッセイ。登場するにゃんこ達を想像しながら読んだ。2016/09/07
ユズル
23
猫の本である。本当~に、最初から最後まで猫づくしの本でありました。猫好きや猫飼いがやってみたいと1度は感じたことがあろう、猫の尾行を、やすやすと延々と綴った本であります。やってみたい! でも様々な諸事情(働いてるから忙しいとか、変な人と思われたらどうしようとか、孤独で猫にしか心開けなくて可哀想とか←これは私)で実現出来なかったことをハルミンさんは実行し、本にし、映画化までされてます。あっぱれです!2018/08/26