内容説明
高城は娘・綾奈の失踪事件と向き合うことを決意するが、拳銃を所持した若手警察官とドラフト一位の高校球児の失踪が立て続けに起こる。キャンプイン目前に姿を消した選手を捜す高城は、元プロ野球選手の醍醐とともに高校時代の監督やチームメイトたちの事情聴取に奔走する。一方、警察官の行方は誰も掴むことができず…。
著者等紹介
堂場瞬一[ドウバシュンイチ]
1963年生まれ。茨城県出身。青山学院大学国際政治経済学部卒業。新聞社勤務のかたわら小説を執筆し、2000年秋『8年』にて第13回小説すばる新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ミカママ
466
名門球団より一位指名をされて前途洋々なはずの高校球児が突如行方不明に。自らの娘の消息を探りながら、事件解決に駆り出された失踪課の高城だが・・・。堂場さんの野球うんちくがとても楽しかった。元高校球児だった醍醐との掛け合いもリアル。そして衝撃のラスト、心臓をぎゅっと冷たい手で鷲掴みされる。前回の帰国で、次巻もまとめて購入してきた自分を褒めてやりたい。2018/11/01
Tsuyoshi
69
シリーズ第8作。ドラフト指名を受けた高校生の失踪事案がテーマ。甲子園にからむ八百長などありつつも結局失踪事案自体には事件性はなくまだ青い高校生の純粋な思いにほっこりさせられることに。しかしラストに衝撃の展開が。いよいよ本丸である娘の失踪事案にも動きが出るのか。2018/09/26
ゲバオ
58
「今回、お前さんが助けなくちゃいけないのは未来だ。夢だ。」警視庁失踪課・高城賢吾シリーズ8作目。今回はドラフト1位指名のスーパー高校球児が失踪。事件性も薄く今回は本格的な人捜しって感じ。けど、今回は冒頭から胸が締め付けられる展開。事件も解決してとりあえず終わりと思いきや 駆けつけた捜査一課の長野、そして涙。ラスト数行の衝撃。『そして、世界は再び暗転した』だぁぁぁぁ!!!はやく続き買いに行かないと!積読してなかった俺のバカ!※失踪課へ赴任になって5年。ついに愛美がJKにおばさん扱いされてしまった。2017/04/08
minami
57
こんなにこの先がどうなるのか気になって仕方がないシリーズに出会ってしまったのは、久しぶり。警視庁失踪課シリーズ第8弾。今回は、高校球児の失踪をメインに高城のチームが協力して動く。ただ、運ばかりが良くて、腰の重さが目立つ田口や私はもっと活躍してもらいたい森田はちょっとお荷物的存在。この回から、復活してきた阿比留室長や高城の失踪した娘、綾奈の捜索など見所満載で、疾走感がすごい。元プロ野球選手だった醍醐の心情も興味深く読んだ。もうやめられない。次の『闇夜』は手元にある。でもあと2冊で終わるのかと思うと寂しい。2020/05/24
tu-bo@散歩カメラ修行中
45
ドラフト一位高校生の失踪と警察官の失踪で物語が始まる。高校生の恋人の存在と同時期の失踪、思わせぶりな高校野球賭博事件 結局殆ど当たり障り無く一つの物語は閉じる。警官の自殺は、意味不明。もう一つの物語は、急展開を告げる。かって高城が住み、綾奈が行方不明になった街での全焼火事現場の地下から小学生女子の白骨死体。エンドロールで、綾奈を暗示する。細部に渡りストーリに緩みや破綻が在るように思いましたが、会話の妙とハードボイルド風味の文体で一気に読んでしまいました。次巻へ。そして後二巻、闇夜、献心。<(_ _)>2017/02/19
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